MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第157話 雲雀恭弥VSゴーラ・モスカ
◆◆◆
《鳳凰学園-校門-》
そして翌日の夜。
勇人「おーい、隼人」
学園の校門を潜ったところで、軽く手を振りながら見知った顔に声をかける勇人。
獄寺「勇人さん、来てたんすかっ!?」
勇人「ま、リボーンに誘われてな」
適当に挨拶を済ませ、勇人は獄寺の周りにいる2人にも視線を向ける。
勇人「お前らがボンゴレ10代目候補の守護者達か?」
笹川「うむっ、極限にそうだっ!!」
山本「ちぃーっす」
嵐に晴に雨の守護者……
勇人「クロームが霧の守護者だったな。雷と雲の守護者はどうしたんだ?」
獄寺「雷の守護者は病院で寝てます。雲の守護者は……」
山本「お、噂をすればだな」
山本武のその声に、みんなはやって来た人物に視線を向けた。
雲雀「君たち……何の群れ?」
現れたのは、雲の守護者であり、この学園の中等部風紀委員長である男…雲雀恭弥。
雲雀「…………!」
雲雀は勇人に気づくと、無表情の中に若干楽し気な顔を出し、
雲雀「君、生徒会総会長だったね。強いのかい?」
勇人「ま、お前よりは強いぜ?」
雲雀「……ふぅん、それは楽しそうだね」
何てことを言って、武器である愛用のトンファーを構える雲雀に、勇人は苦笑しながら、
勇人「ま、そう焦んなよ。お互い武闘会には出てんだし、勝ち進んでいけばそのうち当たるだろ。今日のお前の相手は俺じゃなく………」
後方から現れた気配に視線を移し、言った。
勇人「……アレだろ?」
現れたのは、現在綱吉達が対決している相手“ヴァリアー”の雲の守護者。
雲雀「そうか、アレを……噛み殺せばいいんだ」
◆◆◆
《鳳凰学園-グラウンド-》
この戦いのフィールドは、四方を有刺鉄線で囲み、八問の自動砲台と、地中に重力感知式のトラップが無数に設置されているという、もうまるで戦場のようなフィールドである。
そんな過酷なフィールドでの戦いで、
「それでは、雲のリング。ゴーラ・モスカVS雲雀恭弥…バトル開始!!」
審判の合図に、モスカは足や背中に付いているバーニアを噴射させて、対峙する雲雀に向かって空を飛ぶ。
そして、モスカの指先から放たれる炎の弾丸。
その弾丸は、まるで嵐のように雲雀に降り注がれる。
だが、
雲雀「―――――――」
雲雀はその嵐とも呼ぶべき弾丸の雨を潜り抜け、モスカに接近し、
―――――ガキイィィッ!!
―――ゴキャッ!!!!
すれ違い様に、トンファーでモスカを叩き壊した。
右腕がもげて、地に倒れ伏すモスカ。
身体から火花と電気が散り、
大きな音を発てて、爆砕した。
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