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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第143話 C.C.VS侵入者





◆◆◆




C.C.「……まったく、無駄に広い城だな」




と、廊下を歩きながら城に対して悪態をつくC.C.。


この城に侵入者が現れたということを勇人から連絡を受けて、ルルーシュは侵入者の迎撃に出てしまい、一人退屈していたので24時間空いている娯楽室にでも行って時間を潰そうかと考えていた。


ちなみに、彼女に侵入者迎撃を手伝う気は欠片も無い。


そんな気だるそうに廊下を歩く彼女に、





「………おい、動くな嬢ちゃん」


背後から武装した軍人のような男に声をかけられる。


後ろに振り返り、そんな男に視線を向けて、




C.C.「ん? 何だお前は、私に何かようか?」


「いや、嬢ちゃんには用はねぇが、ちょっと魔神と他の子達に用があってな」



その男の言葉に、C.C.は心底めんどくさそうな視線を男に向ける。


声をかけられた時、この城の使用人かと思ったが、どうやら噂の侵入者に出会してしまったみたいで、先の展開が読めるあまりにめんどくさい出来事に深々と溜め息を吐いた。




「ひとまずお前を拉致って人質にして、魔神を脅して他の奴等も拉致ろうと思ってさ。あ、デカイ声を出さないほうがいいぜ? 騒いだら腹、殴るよ?」



何て言われ、C.C.は口元に微笑を浮かべ、





C.C.「ほう……勇人を脅して、私を拉致ると?」



何故かちょっと、楽しそうに言う。


その反応の意味が分からなくて、男が戸惑い気味に、




「あ、ああ、そうだ……」


C.C.「誰が?」


「お、俺らが………」


C.C.「貴様らが? 私を?」


「ああ……」


C.C.「ただの人間の貴様らが、私を拉致するか。フッ…武器を持てばやれると勘違いしているのか?」



と、嘲笑する。


この状況でそのあまりに傲慢な笑い声に「えー、この女、ちょっと頭ヤベェんじゃねーか?」という顔で、男は戸惑い気味に、



「あー、嬢ちゃんに恨みがあるわけじゃないんだが、ちょいと気絶してもらうぜ」


と、言ってファイティングポーズを取る。


それにC.C.が、




C.C.「フッ、やってみろ小僧」



と、言った。


それに男は拳を振り上げ、C.C.の身体なら吹っ飛んでしまいそうな勢いで、殴った。


瞬間。




C.C.「シッ!!」



男の視界からC.C.の姿が消え失せ、側面に回り込んだ彼女の足が男の後頭部に当たり、そのまま男は……




「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



彼は、まるで車に追突されたかのような距離を、吹っ飛んだ。


男の意識は沈み、C.C.は回し蹴りを放ったポーズのまま、




C.C.「雑魚が……」



言って、足を下ろす。




C.C.「まったくアイツらは……侵入者を迎撃しに行ったんじゃないのか、中に入られてるじゃないか」



と、溜め息を吐くC.C.は、また「まったく……」と言葉と一緒に深い溜め息を吐きながら、廊下を歩き始めた。


果てしなく面倒だが、侵入者がこんな内部にまで来たのであっては、オチオチ寝ることも、夜食として好物のピザを食べることも出来ない。





C.C.「手伝う報酬に、後で美味いピザを作って貰わないとな」



この場には居ない勇人に対して呟いて、彼女は侵入者を迎撃しに向かった。







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あきゅろす。
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