[携帯モード] [URL送信]

MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第134話 ベッドの数は…





◆◆◆



《9の部屋》




稟「……気のせいか?」




と、部屋に着いた稟は、部屋を一望すると頭を抱えて呟いた。





稟「ベッドが1つしかないように見えるんだが……」




稟は、リシアンサス、リコリス、八重桜の3人と同じ部屋で、当然ベッドも4つないとおかしいのだが、





シア「大丈夫だよ、稟くん。ベッドおっきいから♪」


リコリス「4人で並んで寝れるね!」


桜「や…やっぱり一緒に寝るんだ………」/////





はしゃいだり、顔を赤くしたりしてる女性陣を眺めながら、





稟「俺…今夜眠れるか……?」




女性陣に気づかれないように、深々と静かな溜め息を吐いた。






◆◆◆



《10の部屋》




稟達の隣に位置するこの部屋は、神城悠希と芙蓉楓の2人の部屋で、





悠希「……にゃろう」/////




未だに楓は部屋のベッドを眺めて、顔を朱に染めて硬直しており、悠希はベッドに貼り付けられていた紙を見て、






『「いい加減、ちったぁ進展させろや。気ぃ使ってやったからよ♪」by.みんなの最強生徒会長』




などと書かれた紙を握り潰し、ゴミ箱に投げ捨てる。





悠希(余計な世話かけやがるぜ、まったく……)





ベッドは当然1つしかなく、そしてベッドの脇には、何故かコン●ームやロー●ョンやらといった大人の玩具的な物が置いてある。





悠希(使えってかっ!? 使うわけねーだろ、こんなもん!!)




いきなり前途多難な出来事に、旅行に来るべきじゃなかったと悠希は項垂れた。






◆◆◆



《3の部屋》





セバスチャン「私達はこの部屋になります」




セバスチャンは黒猫と化しているレンを腕に抱えて、急にこの旅行に参加してきた悠希の知り合い、


『木戸高志』と『猫太流』の2人を、自分達の部屋に泊めるために連れてきた。




セバスチャン「使用人である私と同じ部屋に泊まらせることになり、大変申し訳ないのですが……」


高志「気にしなくてもいいって♪」


流「飛び入りで参加したからにゃー、部屋があるだけありがたいよ」



2人は使用人と相部屋なのに大して気にもせずに、スーツの上着を脱いでベッドに跳びのって、跳ねて回って遊んでいる。



因みに、この部屋は人数分のベッドがある。





セバスチャン(さて、一応勇人様から2人の監視を命じられましたが……)




相手は国の総理が個人的に抱えているSP。


何もおかしなことはしてこないと思うが、ただでさえ最近厄介事が多いから一応念のためにセバスチャンが2人の監視に就いたのだが。





セバスチャン(……まぁ、あの様子を見ている限りでは、特に悪事を企んでいることはないでしょう)




まるで子供のようにはしゃいでいる大人2人を眺めて、セバスチャンはそう結論した。





セバスチャン(まぁ、この島に“アレ”がある以上、勇人様も部外者には気を使いますか……)





セバスチャンは、さて客人にお茶でも出そうかとしていたら、





『Σ何でじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』




という、部屋の外から聴こえてきた叫び声に、動きを止める。





セバスチャン「?」






◆◆◆



《11の部屋》




樹「なんでこんなに男がいるのに、ベッドが二つしかないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



と、先ほど大声を上げた緑葉樹が、orz...状態になって膝を着く。





雄二「確かに、野郎同士で同じベッドで寝るなんてゴメンだぜ」


向坂「同感だな」


貴明「でも、どうする? ベッド事態は大きいから、二つに別れれば眠れそうだけど……」


向坂「あのなぁ貴明、お前野郎と同じベッドで寝れんのかっ!? 少なくとも、俺は無理だね!」


明久「じゃあ、どうしよっか。やっぱり秀吉は一人でベッド使って、もう片方のベッドはジャンケンでもして決める?」


康太「……そうするべき」


秀吉「いや、ちょっと待つのじゃ。何故ワシだけ一人なんじゃ、ワシはみんなと一緒に寝ても構わんがのぅ?」


明久「Σ何言ってるんだっ! 秀吉は女の子なんだよ、秀吉みたいな可愛い女の子がそんなフシダラなこと言っちゃいけません!!」


康太「………(コクコク)」


秀吉「じゃからワシは男だと言っておるじゃろうが、一体いつになったら信じるんじゃ……」





素敵に愉快に勘違いをしている奴等を放っておいて、坂本雄二は部屋を見渡して、





雄二「あれ…杉並と田端と、折原は何処行った?」



同じ部屋に泊まるはずの3人の姿が見えず、辺りを見回すがやっぱり見つからない。





秀吉「あの3人なら、ちょっと探検してくるとかいって先程出ていったぞい」


康太「……この城は広い」




まぁ、確かに広いし、杉並の好きそうなミステリー臭を放っていそうで、この城には何かあるのかもしれない。





雄二「まぁ、折原も杉並も非公式新聞部だからな。こういう無人島が気になって探検しにいったのは分かるが、田端はどうなんだ?」



田端は別に非公式新聞部に所属しているわけではないが、アイツも何処かミステリアスな空気を漂わせている男だ。






秀吉「田端はムッツリーニ以上に無口じゃからのぅ、何を思って動いているのかは、勇人にでも聴かんと分からんのではないか?」


雄二「アイツも結構訳わかんねーやつだからな……」




無人島を買い取って、更には城まで建てたクラスメイトに、お前は一体何者だ?と問いたい雄二達であった。






[*前へ][次へ#]

6/12ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!