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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第123話 ブッ殺す!!





◆◆◆




《グラウンド・ベンチ》




勇人「―――さて、じゃあ守備位置と打順を発表するぞ」



何故か勇人がスタメンを発表することになり、人任せな恭介に呆れた視線を向けながらも、守備位置や打順を発表しようとする。


そんな勇人に、筋肉をブルブルいわせながら暑苦しくスクワットをしている真人が言った。





真人「理樹と鈴以外の守備位置は決まってねーし、打順も全く決まってなかったんだろ。アミダとかジャンケンでいいんじゃねーか?」



真人の軽い気持ちからの提案に、勇人は軽く溜め息を吐いた。





勇人「お前、それ今回相手してくれる野球部の連中に言えるか?」


真人「あ?」


勇人「運だけで仕事場所が決まっちまったら、トレーニングの意味が無ぇだろが。守備位置と打順ってぇのは、しっかり考えを練っとくもんだ」


美魚「楽しそうですね、神爪さん」


ベンチの隅で本を読んでいた美魚の言葉に、勇人はピクリと反応した。




理樹「いつの間にか恭介に監督みたいなポジション押し付けられてるみたいだけど、勇人実は今、めっちゃ楽しんでるんじゃない?」


勇人「ああ。パワプロでサクセスやって、オリジナルチーム作ってる感じだ!!」


真人「……やっぱ、勇人って恭介と同種の人間だよな?」


謙吾「まぁ、類は友を呼ぶと言うしな………」



ヒソヒソと話す皆に、軽くワザとらしく咳払いしながら、勇人は仕切り直してオーダーを発表する。




勇人「まずはピッチャーが鈴、キャッチャーが理樹」


恭介「まぁ、そこは俺が決めたしな」


勇人「で、ピッチャーの控えに古式、後俺もベンチだ」


葉留佳「あれ? 勇人くん試合に出ないの?」


勇人「俺が出るとアッサリとケリつきそうだからな」


唯湖「確かにな……」


勇人「さてさて、いよいよ他のメンバーだ。守備位置と打順を発表する!」




スタメンメンバー



一番:-センター-来ヶ谷 唯湖

二番:-ピッチャー-棗 鈴

三番:-セカンド-棗 恭介

四番:-キャッチャー-直枝 理樹

五番:-ショート-宮沢 謙吾

六番:-サード-井ノ原 真人

七番:-レフト-三枝 葉留佳

八番:-ライト-神北 小毬

九番:-ファースト-能美・クドリャフカ




ベンチメンバー



神爪 勇人

古式 みゆき

西園 美魚






勇人「……以上だ」


理樹「あ、そうか。DH制じゃないんだね」


恭介「高校野球と大体同じルールでやってほしいと、向こうの監督からの要請でな。まぁ、そんなに厳しく審判はしないとは言っていたが……」


勇人「相手は全員一年生…多分、鈍ってる身体を動かすのが今回の目的だろうからな」



勝ち負けよりも、まずは硬式での試合に馴れさせるのが目的だろう。多分。





勇人「いいか、テメェら。ミスを恐れるな。勝つ必要はまるでないとはいえ、今日まで練習してきたんだ、負けなくはねぇだろ?」



勇人の言葉に、皆は頷く。





勇人「最後までいい試合しようなんて、くだらねぇこと抜かすなよ。ぜってぇブッ倒す! それだけだ」


恭介「……よし、アレやるか」


真人「ああ」


謙吾「そうだな」


鈴「………………」


理樹「あー…うん」




恭介の言葉に、初代リトルバスターズは各々の反応を出しながら頷き、二世代リトルバスターズの面々は、一体何をするんだ?と首を傾げる。


初代リトルバスターズは大きく息を吸い込む。その様子を見て、二世代目は「リトルバスターズ、ファイ、オー!!」的な掛け声を出すのかと思っていたが、








勇人「ブッ殺ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっす!! YEAH!!」


初代達『YAーHAー!!!』



二世代達(な、なんちゅう掛け声……)




初代リトルバスターズの物騒な叫びが、青空へと突き抜けていった。







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あきゅろす。
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