MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜 第109話 メンバー勧誘 ◆◆◆ 《鳳凰学園・食堂》 翌日の昼の食堂は、リトルバスターズの面々で食事をする。 希や稟達は屋上で昼食を摂るようで、勇人とは別行動。 恭介「これ食ったら、メンバー捜しだぞ」 昨日、ようやく人数が足りないと気付いたらしい恭介が、昼食のラーメンを啜りながらみんなに言った。 勇人「つーか、純一や稟達を誘えばいいんじゃねーの?」 恭介「いつものメンバーだけじゃ、つまらんだろ。あいつらにも後で声をかけるが、取り敢えずはあんまり知らない奴を入れたいな。出会いは大事だ!」 勇人「ま、それには一理あるか」 恭介「試合の日程も決まってるんだ、とっとと集めて練習を始めないと、結束も何もあったもんじゃない」 真人「それ以前にいろんなモノが無い気がするが……」 勇人「つーか、試合来週末とか早すぎだろ……」 恭介「だから午後からは、バラバラになってメンバー捜しをしてもらう。随時状況は携帯で報告するように」 勇人「ま、探す場所が被ったら効率悪いしな」 恭介「あ〜次は〜どこどこ〜、どこどこ〜って、報告してこい」 真人「そんな車掌風に言う必要なんてねぇだろうが……」 恭介「否、ある!」 真人「ないはずなのに、コイツ言い切りやがった……」 ◆◆◆ 《鳳凰学園・廊下》 勇人「次は三階〜三階〜……って、何やってんだろーな、俺」 自分のマヌケな様に内心溜め息を吐きながら、勇人は廊下から三階へと上る階段の踊り場へやって来る。 そこで知った顔を見掛けた。 勇人「神北小毬か……」 クラスメイトだが、朗らかというかノンビリというか、とにかく野球をやるようなイメージはなく、身体能力もそれほど目立つものはない。 むしろ運動音痴のレベルだ。 勇人「ま、リトルバスターズに女は鈴や希といった特殊なやつしかいねーしな……あーいうタイプはいたほうがいいか」 試合をやるんなら、補欠を含めてメンバーはいたほうがいい。 そう考え、三階へ上がっていった小毬を追っていく。 ◆◆◆ 《屋上》 神北「あれ、神爪くん?」 勇人「よう」 屋上に辿り着いた先に、目的の人物はいた。 何故か大量のスナック菓子を食べながら。 小毬「珍しいねー、神爪くんって大抵アッチの屋上にいるのに」 小毬が指を差す方へ視線を向けると、ここの屋上よりも少し下の高さにある校舎の屋上で、稟や純一達が楽し気に昼食を食べていた。 ここの屋上は他の校舎よりも数階高い場所にあり、上がってくるのが面倒だからか、滅多に人はやってこない。 勇人「ちょっと神北に用があってな」 小毬「ほぇ?」 斯々然々…と、事情を説明する。 小毬「うん、いいよー」 勇人「Σえ、マジ?」 ヤケにあっさりと承諾が貰え、少し拍子抜けする。 勇人「ちなみに、野球の経験は……?」 小毬「ないよ」 アッサリだ。 小毬「でも大丈ー夫♪」 何を根拠に? さっそく、一人目加入。 [*前へ][次へ#] [戻る] |