MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第105話 軽音楽部、完成…?
◆◆◆
《鳳凰学園軽音楽部部室》
勇人「そーいやぁよ………」
澪「ん?」
勇人「学校始まって既に2週間が経過したんだが……」
律「それがどうしたんだ?」
勇人「どうしたって―――」
律「あ、ムギお茶おかわりー」
紬「はいっ」
勇人「練習とか一度もやってないが、大丈夫なのか。つーか、一応“部”として活動すんなら、最低でも部員は“5人”だぞ?」
現在の軽音部メンバー
ギター:神爪勇人
ベース:秋山澪
ドラムス:田井中律
キーボード:琴吹紬
澪「……後一人足りないな」
勇人「一応会長権限で軽音部廃部は保留にしてるが、いつまでもこのままには出来ねーぜ?」
律「それなら大丈ー夫!!」
勇人「あーん?」
律「実は今朝コレ貰ったんだー!」
澪「……何ソレ?」
紬「入部届けね」
勇人「何だ、律。お前どっかと掛け持ちするのか?」
律「違う違う、軽音部入部希望の子が渡しに来たの!」
勇人「ふーん、じゃあ人数は問題ねぇな。で、何処の誰なんだ?」
澪「……“平沢唯”。女の子か」
律「なんかギターめちゃくちゃ上手いらしいぜ!」
勇人「ほー。それなら軽く音合わせして練習すれば、今年の学園祭までに充分間に合うな」
澪「どんな子だろうなー……?」
紬「楽しみねー♪」
などという会話を、放課後の軽音部部室でしていた勇人達だが、
◆◆◆
《鳳凰学園軽音部部室前》
唯「……言いづらい」
入部を断りにやって来た平沢唯は、部室の扉越しに勇人達の話を聴いてしまい、ますます断りづらくなってしまった。
◆◆◆
《鳳凰学園軽音部部室》
律「え……辞めるって言いに来たの?」
部室前にいた平沢唯を律が見つけて、意気揚々と部室に連れ込んだはよかったが、入部早々退部を言いに来ただけだった。
唯「も…もっと違う楽器やるんだと思って……」
紬「え? じゃあ何なら出来るの?」
唯「カスタネッ……は、ハーモニカッ!!」←見栄
勇人「ハーモニカなら持ち歩いてるが……」
律「マジ!?」
澪「何で持ち歩いてるんだ?」
律「平沢さん、ちょっと吹いて見せ―――」
唯「ごめんなさい吹けません」
澪「……吹けないのか」
唯「いやー、まさか有るとは……」
澪「何で持ち歩いてるの?」
勇人「さぁ? 何かポケットに入ってた」
澪「…………………」
勇人「ま、それはさておき」
みんな((((流した……))))
勇人「入部届け出したってことは、少なからず音楽は好きってことだよな。他に入りたい部活とかあるのか?」
唯「う、ううん特には………」
律「それならさ、私達の演奏一度聴いてから、入部するかどうか判断しない?」
唯「え? 演奏してくれるの?」
律「もちろんいいわよっ!(せっかくのカモをここで手放すわけにはいかないわ!!)」
澪(あれ、私一体いつから人の心が読めるようになったんだろ? 何か律の心の声が聴こえるんだが……)
適当な椅子に平沢を座らせ、みんなはそれぞれの楽器を手に配置につく。
真ん中にギターを持って立つ勇人の掛け声を先頭に、
勇人「そんじゃあ、いくぜ。俺様の美声に酔いな」
ギターを鳴らす。3人も楽器で音を鳴らし、そして勇人は歌い始めた。
《挿入歌:NO NAME》
勇人「液晶のディスプレイ、連ねてる――――」
◆◆◆
勇人「――――この思いの、呼び名はNO NAME〜♪」
演奏が終わる。
律「えへへ…どうだった?」
と、律が照れくさい様子で、唯に感想を聞く。
唯「なんていうか……スゴく言葉にしにくいんだけど………」
そんな律の問いに唯は、
唯「……歌以外はあんまり上手くないですね!!」
律(バッサリだー!!)
唯「でもなんだか、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。私この部に入部します!!」
勇人「お、マジか?」
律「よっしゃあぁぁぁぁ!!」
唯「でも私全然楽器出来ないし……あ マネージャーとかどうかな!?」
澪「いや…運動部じゃないんだから……」
勇人「そもそもマネージャーなんて出来るのか……?」
こうして、鳳凰学園軽音楽部が、完成した!
部長・ドラムス
田井中律
副部長・ベース
秋山澪
副部長・ギター&ボーカル
神爪勇人
ギター
平沢唯
キーボード
琴吹紬
勇人「……顧問がいねぇな」
澪「あ………」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!