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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第103話 血深泥で倒れていた迷い猫





◆◆◆



《鳳凰学園高等部1年1組》



フェイト「―――で、また早々に新しい子が増えたんだ?」


なのは「すっごい今更だけど、勇人さん呪われてるんじゃないのかな」


勇人「………俺が知るか」



毎度のこととはいえ、こうも短期間に住人が増えるのは珍しい。


また、何かが起きる兆候なのかもしれない。


アカシャの蛇の件もまだ片付いていないこの状況じゃ、それもまた仕方がないが。




キキョウ「後一人二人くらい、続けてワケアリがやって来そうねー」


ネリネ「勇人様なら、どんな事情でも受け入れてくれますから」


恭介「で、どんどん厄介事抱えたやつが増えていくと」


勇人「言ってろ……」





◆◆◆




《路地裏》





勇人「………勘弁してくれ」



放課後。



学園でネリネやキキョウが言ったことが再び起きてきそうな状況に出会して、勇人は深く溜め息を吐いた。



学園の帰り道。何か妙な魔力の反応をキャッチし、その魔力を辿って人気のない薄暗い路地裏へと足を運んだ勇人が出会したのは、




血塗れで倒れた女性だった。


フードを深く被っているため顔は見えないが、その女性は血の海に沈んでいる。


そしてその女性の周囲に、幾つかの死体。


その死体は、ロアが操っていたと思われる雑魚吸血鬼。


おそらく襲われたのだと思い、





勇人「しゃーねぇな…ったくよぉ……」




勇人は血塗れで気を失っている女を背負って、自分の家に帰っていった。




◆◆◆



《神爪家》




香澄「……勇人さぁ、何でもかんでもホイホイと拾ってこないでよ」


勇人「人を犬か猫みたいに言ってんなよ」


リインフォース「人間を拾ってこないだけ、犬猫のほうがマシだ」



昨日神爪家にやって来た『霧谷希』に、勇人はアレやコレやとコミュニケーションを図ろうと積極的に動いたにも関わらず、その努力が報われることはなかった。


まぁ、僅かにコミュニケーションを取ったのが………




希「………にゃあ」


頼子「……にゃあ?」


希「にゃあ」


レン「……………」


希「にゃあ」


頼子「……えー…と………」



こんな具合である。





アリシア「……でも、何か不思議な雰囲気の人だね」



勇人が拾って…もとい背負って帰って、今は客間のベッドで寝ている女性に目をやる。





勇人「……英霊-サーヴァント-か」



死語、人を超えた存在へと昇格した英雄の魂を“英霊”と呼ぶ。彼等を儀式によって現世へ召喚し、使役可能なものとした存在をサーヴァントと呼ぶ。



闇の書事件が終わり海鳴市を去った勇人は、冬木市という場所で『第四次聖杯戦争』というものに巻き込まれて、そこでこの女性と同じ存在達に出会った。




勇人(第四聖杯戦争から、まだ10年も経ってねーってのに。まーた、メンドクセェ事が起こりそうだな)


C.C.「やっぱり呪われてるな、お前は」


勇人「うるせー」







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あきゅろす。
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