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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第8話 淀み






◆◆◆



コン、コン!と扉をノックする。
「入ってよいぞ」の言葉に扉を開けて中にはいる。


暦「失礼します」


ことりと暦の案内で、学園長室にまで辿り着き、部屋に入る。


暦「転入生を連れてきました」

学園長「ホッホッホッ。待っとったぞ」


学園長と思われる白髪を生やした老人は、椅子から立ち上がりコチラに目を向ける。


学園長「すまぬが、少し席を外してくれんかのぅ」

暦「分かりました」


学園長室から出ていく暦。ことりも姉の後に続いて出ていった。


学園長「よくきたのぅ。近右衛門から話は聞いとるよ。色々あったようじゃな……」

勇人「まぁな……」


学園長は机から書類をいくつか出して、俺に手渡した。
何だコレは……?


学園長「君の経歴書やその他諸々の書類じゃよ。幾つか伏せてはあるがの。この島に住んで生活していく以上、必要になるじゃろう」


後で見ておきなさい、と言われて書類をコートの中にでも入れておく。


学園長「さて、それでは本題に入るが……」

勇人「この島の桜のことか?」


学園長は、フムと一言頷き尋ねてくる。


学園長「やはり気付いておったか」

勇人「そりゃこれだけ“淀み”がヒドけりゃなぁ…。それに“夢の中”で直接アイツに聞いたからな」


学園長は「そうか……」と一言区切り、口を開く。


学園長「ワシが頼む必要はないのかもしれんが、あの桜の木の魔法は強すぎてこの島に淀みが発生している。君にはその淀みの浄化を頼みたい」

勇人「言われなくてもそのつもりだ。……それにしても、隠居するつもりでこの田舎島に引っ越してきたのに仕事するハメになるとはなぁ……」


思わず深い溜め息が出てしまう。


学園長「ホッホッホッ。まぁそう言うな。この仕事は町内会長にも頼んでおる。一人でやるよりは楽じゃろうて」


草十郎の奴もそろそろ町内会長を引退するべきだと思うがねぇ。この学園長もそうだが、もう定年過ぎてるだろ。


◆◆◆


その後、俺とレンは学園長室を後にして、俺とレンを待っていたらしいことりと共に帰宅した。




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あきゅろす。
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