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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第82話 旧知の中





◆◆◆



《時空管理局本局》





勇人『――――ま、そういう訳だシャルロット。悪ぃが俺も詳細は言えねーんだ。一応魔連とは同盟結んでっからな』



生徒会室から携帯で電話をかけてる勇人の相手を、管理局本局のとある一室にいる少女がしていた。



シャルロット「まぁ、仕方ないわね。分かってた事だし、コッチはコッチで動くから、選抜試験を見学させる位のことは頼んでいてよ?」


勇人『分かってるさ』




勇人と親しげに喋っているシャルロットというこの少女は、勇人とは古い付き合いで、勇人と同じく元『七大罪』の初期メンバーという経歴がある。


そんな経歴を持った彼女が何故このような処にいるかは、何故か時空管理局内では誰も知らない。




シャルロット「それにしても『九天魔人』と『死徒二十七祖』の一角が1つの場所にいるかもしれないって……随分忙しないのね」


勇人『俺だって面倒くせぇんだよ。ま、最近は『七大罪』も『業-カルマ-』も『悪魔の軍勢-デビルソルジャーズ-』もおとなしいから、マシではあるが』



実際最後に勇人が奴等と戦ったのは、オールドラントや魔界や天界やエディフィスやらの異世界で、地球で目立った活動は最近見られない。




勇人『そーいやこっちで《PT事件》があった時期に、そっちで《BLACK BOX事件》ってーのがあったようだが、その犯人はまだ……?』


シャルロット「……ええ、捕まってないわよ。それどころか、未だに手がかりすらろくに掴めてないわ」



忌々し気に溜め息を吐くシャルロット。実際もう7年以上も昔に起きた事件の手がかりをろくに掴めてないようじゃ、犯人が忌々しい気持ちはわからないでもないが。




シャルロット「……来るべき日の為に備えてるのかしらね」


勇人『恐らくな………』


シャルロット「……まぁ、今は今のことに集中しましょ。今回の件で、今まで大半の局員も疑問視してた《地球》のことも、後で管理局内には発表しなくちゃならないし」


勇人『クックックッ。傲り高い管理局に座するのは苦労するな?』


シャルロット「それが分かってるなら、是非替わって欲しいわね。私だって早々にこんな所から抜けたいんだし……」


勇人『ま、ここまで来たんだ。今更何年やっても変わらねーだろ』


シャルロット「………そーだけど」


勇人『……ま、これも来るべき時の為だ。すまねぇが我慢してくれ』


シャルロット「ええ………」




二三適当に言葉を交わして、シャルロットは通信を切った。




シャルロット「ハァ………」




と、今までの疲れを吐き出すように深々と溜め息を吐く。




丁度その時、この部屋の扉から、





「失礼します」




という声が聞こえ、扉が開く。





リンディ「御呼びでしょうか?」




部屋に入ってきたのは、なのは達の上司であり、フェイトやクロノの母親の、リンディ・ハラオウン。




シャルロット「例の件の話がついたわ。リンディ・ハラオウン中将……貴女と、ロイ・アーガイル少将、レティ・ロウラン中将、そして貴女の息子のクロノ・ハラオウン准将、グロウズ・カザン中将。以上5名の将官を《第97管理外世界=地球》へ同行してもらいます。今週中には、同行する部下を各々の艦に乗せられるように、他の4名にも伝えて頂戴」


リンディ「了解しました―――――」




管理局ではかなり高い地位にいるリンディですら、この畏まった態度。


リンディは敬礼し、

















リンディ「―――――クリストファ局長」




時空管理局本局局長兼元帥の、シャルロット・リリィ・クリストファにそう言って、静かに退室した。







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あきゅろす。
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