MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第71話 ラバーズ結成
◆◆◆
「もう我慢ならねぇぇぇぇ!!」
勇人「あーん?」
一通りみんなと自己紹介が終わった後の、楽しいランチタイムを送っていた勇人達は、怒声が聞こえてきた方へ視線を向ける。
そこには殺気を剥き出しにした屈強な男達がいた。
暑苦しいことこのうえない。
「神爪勇人! 土見稟!」
勇人「あー? 何かようか?」
「何かようか?じゃねー!!!!」「貴様ばかり学園の美少女達と仲良くしやがって!!」
勇人「? そうか?」
「そーだよ!! つーかそれ以外に何かあんのか!?」「転校してきたリンちゃんにキキョウちゃんにシアちゃんにリコちゃん!!」「果てにはフェイトさん達に鈴様に白河さんまで!!」「いや桂さんとも親しげにしてやがったぜあの野郎は!!」「死刑だ!! もはや生かしてはおけん!!」
勇人「ウゼェ雑魚どもだな。何処のどいつだテメェ等は?」
純一「あー…多分親衛隊の連中じゃねーか?」
転校初日、しかも半日しか経っていないにも関わらず既にネリネ達の親衛隊が出来上がったことに軽く驚愕する稟達。
緊迫した空気(親衛隊のみ)が漂い始める。いつでも乱闘騒ぎが起きてもおかしくないようなこの空気の中で…………
臨也「ちょっと待ったぁぁぁ!!」
「「「「「「Σ!?」」」」」」
突如、空中から回転しながら勇人達と親衛隊の間に飛んできた折原臨也。
救済か?と思えるような感じだが、付き合いが少ししかない勇人でも、この男はろくなことをしに来たわけがないことは何となく肌で感じ取った。
臨也の手には何故かマイクが握られており、そのマイクに伸びているコードの後を眼で追っていくと………
杉並「フッ………」
不敵な顔でノートパソコンのキーボードをカタカタと打っている杉並がいた。
この男と一緒にいると、更にロクでもない臭いが強く増してくる。
勇人「あー、臨也だったか? お前何やってんだ?」
臨也「いやー、杉並くんに非公式新聞部に入らないかって誘われてさ」
勇人「入ったのか」
樹「ついでに言うと、俺様もそこの所属だよ」
麻弓「私も!」
勇人「……………」
ホントにロクでもない臭いしかしてこねぇ。
杉並「フッ。臨也、いつでも始めてくれ!!」
臨也「ハイハイ。えー、全校生徒の皆様にお知らせしまーす!! たった今! 『勇人ラバーズ』が誕生致しました!!」
勇人「ネーミングに何の捻りもねぇな」
臨也の声は、杉並のノートパソコンの性能でどうやら校舎全域に響いており、校舎中の喧騒がピタリと静まり還った。
臨也「ちなみに今非公式新聞部の調べで判明しているのは、ネリネさんとキキョウさん。高町なのはさんとフェイト・テスタロッサ・ハラオウンさんと八神はやてさん。イヴ・ルナティークさんとアリシア・テスタロッサさん。アリサ・バニングスさんと月村すずかさん。白河ことりさんと桂ヒナギクさんでーす♪」
アリサ&すずか「「Σなんで私達も入ってるの!?」」
臨也「非公式新聞部の調べではいずれ堕ちるんじゃないかと♪」
臨也のその発言で、屋上にいた男達の殺気が勇人一人に注がれる。
臨也「あ さらに余談情報! 今現在『純一ラバーズ』には、義妹の朝倉音夢さんと講師の芳乃さくら先生と胡ノ宮環さん。『稟ラバーズ』にはリシアンサスさんとリコリスさんと八重桜さん。そして『ハヤテラバー』に三千院ナギさん。『理樹ラバー』に棗鈴さん。『悠希ラバー』に芙蓉楓さんの名前が上がっております♪」
純一&稟&ハヤテ「「「Σなんだってぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
理樹「Σちょ、何で僕!?」
悠希「俺達にまで飛び火した」
鈴「?」
臨也「ちなみに皆さんまだまだラバーズは募集中です」
親衛隊達「「「「「「貴様等あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
理樹&純一&稟&ハヤテ「「「「無実だあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
悠希「逃げよっ」
勇人「そーするか」
屋上からなんとか逃げようと出入口に向かう純一達。
しかし当然ながらそこは親衛隊に塞がれていた。
悠希「ほっ」
勇人「よっ」
出入口へ逃げた純一達を囮に、屋上のフェンスを飛び越える勇人と悠希。
軽く驚愕している親衛隊だったが、直ぐ様目の前の獲物に視線を戻し………
純一&稟&ハヤテ&理樹「「「「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」
犠牲者の悲鳴が屋上に木霊するのであった。
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