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魔法先生ネギま!〜Can You Be My Enemy?〜
第5話 アルベール







◆◆◆




そして数日後……。




流浪は今日も学校に通うべく、何時も身につけている武器が入った竹刀袋を肩にかけて、登校していた。




時間ギリギリなので走って登校しているが……。








木乃香「あー、流浪君!」



走っている流浪の後ろから、木乃香と明日菜とネギの三人が走って来て、流浪に追い付いた。







ネギ「おはようございます。流浪さん!」




礼儀正しくペコリとお辞儀してくる最近人気株が急上昇中の子供先生。




その肩には、何やら白いフェレットが乗っかっていた。






流浪「コイツは………?」


木乃香「カモ君ゆーて、ネギ君のペットやえ」






流浪の疑問に木乃香が答えてくれた。






流浪(微かに魔力を感じるな……)



明日菜「何かよく分かんないんだけど、ネギの使い魔がどうとか言ってたわ」





明日菜が流浪にそう耳打ちする。ネギはともかく、一般人である木乃香に聞かれないようにするためだ。





◆◆◆





学校に着き、靴を上履きに履き変える。木乃香は部室に寄ると言って、占い部の部室に行った。







ネギ「…………」




ネギは、何故か周りをキョロキョロと見渡している。





流浪「何さっきからキョロキョロしてんだよ。かなり挙動不信だぜ?」



ネギ「あ…いや、なんでも」



カモ「なぁーに落ち込んでんだよ? 相談に乗るぜ兄貴」




フェレット…いや、オコジョが喋った。



明日菜が言ったとおり、本当にネギの使い魔のようである。







エヴァ「おはようネギ先生」



流浪&ネギ「「Σ!?」」




二人が後ろを振り返ると、エヴァと緑色の髪をした女性、絡繰 茶々丸がやってきた。






ネギ「くっ……」




ネギは背中にかけてある杖を手に取る。






エヴァ「おっと…勝ち目はあるのか? 校内ではおとなしくしておいたほうがお互いのためだと思うがな」



エヴァはネギを軽くあしらい、去っていった。



エヴァと茶々丸がいなくなったのを見て、ネギはがくっと膝を着いた。








ネギ「うぅっ…言い返せないなんて、僕はダメ先生だ…」



流浪「大丈夫かよ……



カモ「あの二人っすね!? あの二人が問題児っすね!? 不良っすか!? 校内暴力!? 許せねぇ!! ネギの兄貴をこんなに悩ませるなんて!!」




カモは何処から取り出したのか、オコジョサイズの釘バットを手に取る。






カモ「舎弟の俺っちがぶっちめて来てやんよぉーっ!! あ゙ぁ!? うだらゴラァ!! スッダボがあぁ!?」



流浪「一応言っとくけどよぉ。エヴァは吸血鬼だぜ…しかも真祖の………」



カモ「く…国へ帰らせていただきます」



明日菜「コラ」



ネギ「そしてあの茶々丸さんがエヴァさんのパートナーで…僕はあの二人に惨敗して今も狙われてるんだよ……」



流浪「それにしてもよく生き残れたよなお前……魔力が弱まっているとはいえ、真祖の吸血鬼って言えば最強級の種族だぜ」



明日菜(そんなにヤバいの?)



カモ「なるほどな……フフ、でも安心しろよ。そーゆーことならいい手があるぜ」



明日菜「えっ!?」



ネギ「何かあの二人に勝つ方法があるの!?」






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