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魔法先生ネギま!〜Can You Be My Enemy?〜
第8話 助っ人参上!!






◆◆◆






流浪「ふーん…………で?」



カモ「いや“で?”って……」




流浪の反応があまりにも淡白だったからか、アルベールことカモはどう反応していいか困った顔をする。





カモ「た、助けてくれねーんですかい!?」



流浪「あのなぁ、そこで何で俺が助けに行かなきゃいけねーんだよ? お前の話を聞く限り、あの坊主は自分1人でお前の助言を無視して勝手に行ったんだろ?」



カモ「そりゃそーっすけど………」



流浪「俺は正義の味方でも何でもねーんだ。じーさんから今回の件が仕事に組み込まれていない以上、タダで動く気はねーよ」




一見冷たい言動をしているように見える流浪だったが、付き合いの長い正己と岳人は流浪の言わんとしていることが理解出来た。



カモも何となく流浪の言っている事を理解して、腹を決めて流浪に言う。







カモ「じゃ、取り引きしましょうや――――――」






◆◆◆




《上空》




暗い夜空を飛び回り、激戦を繰り広げているネギ。



逃げ回るネギを追って、大橋付近まで追い詰めるエヴァンジェリンと茶々丸。






エヴァ「―――クリュスタリザティオー・テルストリス《氷る大地》!!!!」



ネギ「Σわーッ!?」





橋の上へと落下し、道路上に転がるネギ。




もはや勝負はついたと、エヴァと茶々丸は静かに着地する。





エヴァ「ふ…なるほどな。この橋は学園都市の端だ。私は呪いによって外に出られん。ピンチになれば学園外へ逃げればいい、か………意外にセコい作戦じゃないか。え? 先生」




ネギの浅はかで小さい作戦を嘲笑いながら、ナギの息子にしてはアッサリとケリがついたことに呆れながら、エヴァは倒れているネギに止めを刺さんと近づく。




エヴァ&茶々丸「「Σッ!?」」




その油断が幸いしたのか、ネギの目論見通りエヴァと茶々丸の足下に、トラップとして仕掛けておいた捕縛結界の魔法陣が発動し、2人の動きを封じた。





ネギ「や……やったーっ!! エヘヘヘ、引っ掛かりましたねエヴァンジェリンさん。もう動けませんよ、エヴァンジェリンさん。これで僕の勝ちです!! さぁ、大人しく観念して悪いことももう止めてくださいね!!」



エヴァ「………やるなぁ坊や、感心したよ。ふ……アハ、アハハハハハッ!!!!」


ネギ「Σな、何が可笑しいんですかッ!? 御存知のように、この結界にハマれば簡単には抜け出れないんですよっ」



エヴァ「そうだな、本来ならば此処で私の敗けだろう………茶々丸」



茶々丸「ハイ、マスター」



カシャッ、と茶々丸の耳からアンテナの様なものが起動し、ネギが仕掛けた捕縛結界に変化が起きる。





茶々丸「結界解除、プログラム始動。すみません、ネギ先生………」



ネギ「Σな………え!?」


エヴァ「15年の苦汁を舐めた私が、この類いの罠に何の対処もしていなかったと思うか?」




パキャアァァァン………




捕縛結界は粉々に砕け散り、エヴァと茶々丸を拘束するものは無くなった。





エヴァ「このとおりだ」



ネギ「Σえっ………そ、そんな、ウソ、ずるいっ!?」



エヴァ「私も詳しくは分かんないんだけどな。科学の力って奴さ」




最早打つ手が無くなったネギから杖を奪い海に棄て、ネギの血を吸おうと首筋に牙を剥く。














アスナ「コラーーーーーッ!!!! 待ーちなさーーーいッ!!!!」





◆◆◆



《橋の上》




カモがオコジョフラーッシュで茶々丸の視界を塞ぎ、その隙にアスナがエヴァに魔法障壁貫通跳び蹴りを喰らわせてエヴァを蹴り飛ばす。


その隙に、アスナ達は物陰に隠れる。



アスナとネギが“仮契約”するためである。





流浪「さーて、じゃ報酬分の仕事をこなそうか?」



岳人達「「おうっ!!」」




タダでは動く気のない流浪に、カモは仕事の依頼という形で、流浪にネギの警護を頼んだ。



と言っても、相手はあの最強級の魔法使いエヴァンジェリン。相手をするにはかなりの依頼金が必要で、ネギをエヴァから守るのはカモの持ち金では払えない。


だからカモは流浪にこう依頼した。




“ネギがアスナと仮契約を終えて、戦闘準備が整うまで足止めしてくれ”と………




足止め程度ならそこまで大した金額にはならない。(と言っても相手はエヴァンジェリンだから、カモは10万円も支払わされた)




志賀園流浪、巌龍齋岳人、仲原正己。


易挫波光と、その同級生『朱崎美波』と『槇原奏』




計6人。


流浪は、共に戦う仲間達と一緒に、エヴァンジェリンと茶々丸の前へと立ちはだかった。





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あきゅろす。
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