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明日の値段〜Lady Lennon〜
第3話 拾い物
                                                            なのはが何かを叫ぶと、手に持っていた杖から桜色の魔力の砲撃が放たれ、遠くにあった一番巨大な樹木に当たり、青い菱形の水晶のようなものが、なのはの持っている杖に吸い込まれていった。
                                                             勇人
「やれやれ……何がどうなっているのやら……」
                                    今までなのはには大して強い魔力は感知されなかったが、アレはあきらかにA級以上の魔力量。
                                                 勇人
「この街は本当に色々なことが起きるな……」
                                    俺は近くにバイクを置いて高層ビルの最上階にいるなのはのもとへ駆け足で向かう。
                                    空を飛ぶのはやまやまだが一般人に見られるのも面倒だからな。んなこと言ってる場合ではないかもしれんが……。
                                                                                                 ◆  ◆  ◆
                                                なのははジュエルシードを回収し、家へ帰ろうとしていた。
                                                だがその時、突然二人の子供が現われて
                                                 デューク
「そのロストロギア………ジュエルシードをこちらに渡すんだ!」
                                                二人のうちの一人の少年がなのはと、なのはの足元にいるフェレット……ユーノに渡せと手を出す。
                                    だが当然いきなり現われた奴らに渡すわけもなく、ユーノは相手を一睨みし目で威嚇する。
                                                 ユーノ
「君たちは何者なんだ!
何故ジュエルシードを!?」
                                                 フィリア
「それは……」
                                     デューク
「極秘事項だ。君が知る必要はない」
                                    少女の言葉を遮るように少年が言う。だが、その言い方が悪かったのかなのはとユーノは少々カチンときた。
                                     デューク
「渡す気がないのなら……武力行使も止むを得ずか」
                        少年は、剣を持つ手に力を入れ、二人の手からジュエルシードを奪おうと一気に切り掛かる。
                                    少年のその動きに続くように、少女もサーベルを構え一気に駆け出す。
                                                                                                だが
                                                                                                その時
                                                                                                            突然、上空から無数の矢が二人に向かって飛んでくる。
                                    少年と少女は咄嗟にシールドを張り、その何者かの攻撃を凌ぐ事が出来た。
                                    だが、少年と少女のは、自分達の後ろに一人の青年が立っていることに気がつかなかった。
                                                                                                             ◆  ◆  ◆
                                                             勇人
「YA−HA−−ッ!!」
                        俺は空から二人の子供に数十本の矢を放ち、二人がそれを凌いでいる隙に背後に周り、そのまま二人を殴り飛ばす。
                                                 デューク
「グッ!?」
                                     フィリア
「キャッ!?」
                                    シールドで防いだようだが二人は俺の拳で吹き飛ばされる。
                                    その様子を、なのはとなんか足元にいるフェレットがポカンと口を開けながら見ていた。
                                    そうじっと見つめるなよ、照れるじゃねぇか。
                                                 なのは
「勇人さんッ!?」
                                    
 勇人
「Hey! 久しぶりだな。約半年ぶりって所か」
                                                まるで何事も無かったかのように話す俺を見て、何やら疲れたように苦笑いをするなのは。
                                                 デューク
「……何なんだあの男は」
                         フィリア
「シールドが壊されたわけじゃないけど、素手で私たちを……」
                                                空高く飛び上がり二人は何か話していたが、諦めたのか二人はどこかへ飛んでいってしまった。
                                    何か事件のことを聴こうと思ったんだがな。アッサリと退散した二人に軽く舌打ちしつつ、俺は現状の説明と任務である仕事の情報を得るために、なのはとフェレットに話をしようと歩を進め、歩く。
                                                が、そのときコツンと俺の足に何かが当たった。
                                    その足に当たった物を拾って見てみると、それは黒いビーダマのようなものだった。
                        あいつらが落としたのだろうか。

            


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