明日の値段〜Lady Lennon〜 第20話 勇人VSフィリア ライディースVSデューク ◆ ◆ ◆ 俺は地上で少女の相手を、ライは空中で少年の相手をすることになる。 俺はデバイスであるストラの1stフォルム『黒銃』を相手に発砲する。 だが俺の銃撃は、少女の左腕に付いてある盾によって防がれる。 勇人 「ストラ、2ndフォルムだ」 俺の声に応えて、ストラは黒銃から二本のデカくて黒い片刃の直刀の黒剣に変わる。 瞬神を使い、一瞬で相手の背後に回り、極力殺さないように剣の峰の部分で攻撃する。 フィリア 「クッ!?」 その打撃を、右手に持つデバイスで防ぐ少女。 だがやはり俺との腕力の差がありすぎるのか、少女は大きく空に吹き飛ばされた。 ★ ★ ★ ガキィンッ!! ライの持つ西洋の剣、ロングソードと、少年の持つ剣の形をしたデバイス、セイバーが激しくぶつかり、ライと少年は互いに距離を取る。 デューク 「くそっ、まさか管理局の管轄外の住人がこれほどの戦いが出来るとは!?」 ライ 「アンタも中々のもんだ………だが」 ライは、呪文詠唱を開始する。 ライ 「エレ・キテ・エレ・クト・ライボルト。ウヌース・フルゴル・コンキデンス・ノクテム・イン・メアー・マヌー・エンス・イニミークム・エダット!」 ライは右手を少年に向け、雷の魔法を放つ。 ライ 「フルグラティオー・アルビカンス《白き雷》!!」 ライの右掌からほとばしる熾烈な電撃が少年を襲う。 デューク 「ヌウゥッ!?」 それを咄嗟にシールドを展開して防ぐ少年。 ライ 「まだだ」 ライは持っている剣を捨てて、高速で印を結ぶ。 ライ 「火遁・豪炎弾!!」 ライの口から、特大の火の玉が吐き出されて、少年に直撃する。 バリンッ!!と、少年のシールドが砕け散った。 デューク 「チィッ!?」 ライの放った忍術を受け、ダメージを食らった少年。 そこに、少年の仲間である少女が吹き飛ばされてきた。 ◆ ◆ ◆ 吹き飛んだ少女を、少年が危なげにキャッチした。 勇人 「まだやる気か?」 はっきり言って、こちらが圧倒的に有利。これ以上やっても勝負は見えていた。 フィリア 「……仕方がないですね」 デューク 「撤退だ」 ヒュンッ、と二人は何処かへ転移して姿を消した。 ライ 「……何だったんだ、あいつらは?」 勇人 「さぁな。ま。大体は想像がつく。憶測でものを語る気はないが、とりあえず戦利品を確認するか」 ライは「戦利品?」と首を傾げて俺の手をみる。 勇人の手には、黒い二つのリングと、一枚の青いカードがあった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |