睡眠時間
月が真上に昇る頃、公爵はルークの部屋に居た。
もちろんルークは今、眠っている。
「……ルーク………」
その短くなった髪に手を伸ばす。
すっかり卑屈になってしまったルークを屋敷の“モノ”達は虐げた。
ルークが傷付いていると知りながら陰口を言い、遠ざけ、恐怖の目を送る――――それだけでルークは、日々、弱っていった。
眠っている今も、涙を流す程に。
だが、
「だが、そんな日は終わったのだ。ルーク。もう安心して良い」
公爵――――クリムゾンは血で濡れた手で慈しむ様にルークの頬を包んだ。
――――――眠る貴方に愛の手を。
(その日、屋敷は血で染まった)
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狂ってしまった公爵の話でした。
勘の良い人は“モノ”達〜の辺りで気付いたでしょうけど(笑)
管理人はこんな公爵も良いかなぁって思ってます!
賛同する人は挙手して下さい!(笑)
では、失礼しました。
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