呼吸法
「一週間食事を摂らなくても人は生きてゆけるが、たった数分間呼吸をしなければ私達は死に至る」
「師匠………?」
ヴァンは笑った。振り向きながら。
ルークにはヴァンが言った意味が分からなかった。
けど、いや、だからこそ大切なのだと解る。
―――――ヴァン師匠は俺に何か伝え様としている!
「ルーク」
気付けばヴァンの顔が近くにあった。
顔が重なる。
一瞬、時が止まった様だった。
それが動き出してようやく何をされたのか解った。
キス、されたのだ。ヴァン師匠に。
「あ、あの………師匠」
「どうしたのだルーク。嫌だったか?」
「嫌なんかじゃないです!でも、その………」
ヴァンは微笑んだ。
とても、綺麗に。
キスをする。
ヴァン師匠と。
それはまるで窒息する様で。
――――貴方に溺れる。
--------------------------
キスの話でした。
雰囲気勝負の話です。
相手は気分で決めました(笑)
読んでいただいて有難う御座いました!
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!