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幸せのオラトリオ



「只今戻りました……父上」

そう言って玄関に立つルークの姿は悲惨だった。
服は破れ、汚れ、長く伸ばしていた髪は短くなっていた。
だが、そんな事はどうでも良かった。

ルークが、帰って来たのだ!

「……ルーク………!」


公爵―――クリムゾンは歓喜に震えた。





二人は寝室に居た。
クリムゾンはルークの短くなった髪を撫ぜた。

ルークがアクゼリュスからキムラスカに帰って来るまでの経緯は聞いた。
ルークの髪が短くなった理由も。ルークの綺麗な髪がなくなってしまったのは勿体ないと思ったが、再びルークをこの腕に抱き留めることが出来る事実に、これ以上ない程に胸が震えた。



「ルーク……」

「……父上、あの………俺、帰って来て良かったんでしょうか?役目を果たせたんでしょうか?また父上に会えて喜んでしまった俺は不謹慎ですか………?」

ルークが不安な顔をして見上げてくる。
ルークのそんな顔は見たくなかった。
ルーには笑っていて欲しい。その笑顔を自分に向けて欲しい。


「役目など、どうでも良い。ルーク。私はお前を再びこの腕で抱き締められる。それだけで良いのだ」

「父上………!!」


二人の目が重なり、見つめ合った。

その瞬間、二人の影が重なった。




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紅羽様リクエスト、公爵×ルークでした。
ご希望に添えたでしょうか?
あまりらぶらぶして無くてごめんなさい。

ちなみに最後のシーンはキスしてます!

リクエスト有難う御座いました!





あきゅろす。
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