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切なる思い

「父上、痛いです………」

父―――クリムゾンに抱きしめられながらルークは呟いた。
昼間に登城し、帰った時に部屋に呼び出されてからずっとこうだ。

何があったのか。
大体予想はつく。アクゼリュスの事だろう。
自分の死が詠まれたその地は今や障気で包まれているらしい。

そろそろか。と思いながらルークは笑った。
クリムゾンを悲しめるかもしれないが、きっと大丈夫。クリムゾンなら立派にやってくれる。

自分の思いは胸の片隅にでも置いてくれたらそれだけで。
それだけで自分は救われる。

ルークの胸の内を知ってか知らずか、クリムゾンはよりいっそう強く抱きしめた。



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公爵ルクです。
この切ない感じが好きです。





あきゅろす。
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