救済の手 はぁはぁ、とせわしなく動く薄い胸板を見てヴァンは眉を寄せる。 使用人達の話ではルークは自室に篭っているという事だった。 どうせいつもの事だからとルークの様子を見ようともせず、むしろ遠ざけ関わらない様にしていた。 「何故、誰も気付かない………」 救いを求める小さな声に。 この子はこんなにも弱く、小さな存在なのに。 ヴァンは救いを求める小さな声に応える様にルークの手を握り締めた。 -------------------------- 前回のつづき。 今、インフル真っ最中。 体の節々が痛いです。 補走は決定した……………。 |