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-惟神の道--
大金剛輪陀羅尼

(だいこんごうりん だらに)  

この陀羅尼は、一切罪障消滅の陀羅尼なので、大蔵経18巻から21巻までの、密教部経典に13種でてくる。

密教経典の中に登場する陀羅尼であり、金剛輪菩薩(金剛離垢尊)に捧げられる。一般には勤行の際に読経や真言を読み間違えたり
雑念や邪念が生じた際の赦しを乞う為に唱えられる。

般若心経や光明真言などと並んで、勤行の際によく唱えられる。


阿しゅく如来、馬頭観音、不動尊、甘露軍茶利、烏枢沙摩明王などの儀軌「(ぎき) 密教で,仏・菩薩・諸天神などを供養したり,念誦(ねんじゆ)をするときの儀式規則。また,それを記した書物」に入っている。



のうまく しっちりや じびきゃなん
(過去・現在・未来-三世の一切如来に)
 
さらば たたぎゃたなん
(すべてをなげうつつもりで帰命したてまつる)

あん
(清音・種子)

びらじ びらじ
(煩悩の垢を離れた御方
よ、離垢尊よ、尊よ。)

まかしゃきゃら
(偉大なる法輪を廻す不退転の悟りを得た御方よ。
 大輪金剛尊よ。)


ばじり さたさた
(私たちと同じく有情の
御方よ、有情の御方よ
すべての生きとし生きる者よ。)


さらてい さらてい
(流転するものよ 流転するものよ。悟りの堅固な
御方よ。)

たらい たらい
(済度したまえ 済度したまえ。救済して下される御方よ。)

びだまに
(罪障/消滅。消滅させる
御方よ。)

さんばじゃに
(魔怨/粉砕。粉砕してくれる御方よ。)

たらまち
(三慧成就。三つの智慧を成就した御方よ。)

しっだぎりや
(最も勝たれた御方よ。 最勝尊よ。)

たらん そわか
(聖句/種字)



◯金剛輪菩薩(金剛輪持菩薩)
鋭い刃を持った飛び道具(法輪)で怨敵を摧破(さいは/くだき破ること)し、金剛輪に喩える智慧をもって罪障を摧伏(さいぶく/くじき屈服させること)する。

『法輪』の「輪」とは古代インドの戦車のような武器、古代インドの投擲(とうてき)武器であるチャクラムのことである。

法輪は〔原語梵 dharma-cakra の訳。それを悪や煩悩(ぼんのう)を破壊し,教えを広めるものにたとえる〕
仏の教え。→ 転法(輪)
人々が僧侶から説かれた仏教の教義を信じることによって自らの煩悩が打ち消されるさまを、その破邪の面を特に強調して、転輪聖王の7種の宝具の1つであるチャクラムに譬えた表現である。

そこから、仏教では教義(法輪)を他人に伝えること(転)を転法輪(仏の教法を説くこと。仏法が誤った考えや煩悩を破砕することを,転輪聖王(てんりんじようおう)が輪宝(りんぽう)という武器によって敵を降伏させたことにたとえていう)と言うようになり

その後、法輪は仏教の教義を示す物として八方向に教えを広める車輪形の法具として具現化され、卍と共に仏教のシンボルとして信仰され、寺院の軒飾りにも使用された。

注⇒ 「有情」とは仏教用語で生きるものを指します。

「三慧」とは三つの智慧を意味し、聞慧(見聞による智慧)・思慧(思考による智慧 )・修慧(修行による智慧 )を指す。






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