-惟神の道-- 倶利伽羅(竜王)真言 倶利伽羅不動(竜王)真言 のうまく、しっち、しっち、そう、しっち、しっち きゃらら、やくさんえん、まま、しっち、あじゃま 、しっち、そわか。 倶利伽羅不動明王(くりから) 倶利伽羅剣(くりからけん)は不動明王が右手に持つ、竜が巻きつき炎に包まれた剣。 「貪(とん)瞋(じん)痴(ち)」の三毒を破る智恵の利剣であります。 この剣が単独で磐石に突き立った姿は不動明王の化身とされていて「倶利伽羅明王」「倶利伽羅不動」「倶利伽羅竜王」などと呼ばれていて礼拝の対象です。 倶(力)利伽羅竜王儀軌(くりからりゅうおうぎき)には大日如来が輪身(変じて)不動明王となり、不動が変じて剣となり剣にゆかりのあるサンスクリットの種子が竜王のかたちになるという説明があります。 「覚源鈔(しょう)巻下」によるとクリカラ竜王は人の住むこの世を、剣は仏界をそれぞれあらわす、これは衆生の心のうちに仏の智剣を導きいれて、仏と人が一体になることのたとえで、それが剣を呑む竜で表現されている。 クリカラ不動のかたちは不動明王を現す「我」と「空」の意味をもつサンスクリットを合成したものだとか‥また我は「煩悩」と同じであります。 不動が背負う火焔は、これは人間のいろんな欲望、いわゆる煩悩(ぼんのう)を表しています。煩悩には「貪(とん)瞋(じん)痴(ち)」の三毒があります。 「貪(とん)」というのはむさぼる心のこと。「瞋(じん)」は怒ること。「痴(ち)」はすぐに愚痴をいうことです。 ある意味、この三つを克服できれば、理想的な人間になれるかもしれませんね。 『人間の煩悩、すなわち欲がなくなれば、怒りも消えていく』なかなか奥深い問題でしょう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |