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-惟神の道--
天の岩戸神話(*)

天鈿女命(アメノウズメノミコト)が手に千草を巻き付けた矛をもち天の岩戸に隠れたアマテラス大神を外に誘い出すために

熱狂的な踊りを披露しアマテラス大神が天の岩戸からお出ましになるときに、世界が暗黒から光りの世になる…

それを神々が賛美したおめでたい言葉が
「あはれ・あなおもしろ・あなたのし・あなさやけ・おけ」です。

*「古語拾遺」という日本神話の古典に出てくる言葉です。

天鈿女命は熱狂的な舞を披露したことから、日本の
芸能のルーツとされる女神で、日本書紀には「巧みに俳優(わざおぎ)をなす」と記されていて、また古事記や日本書紀にも「俳優なして」と記されている

神話のアメノウズメ命の
この俳優とは本来「神懸り」することを意味していて俳優という漢字、訓読みで(ワザオギ)それは「神霊を招き寄せる」ワザは「神のわざ(所作・行為・技)のことで、オギは招くという意味です。

この「神懸かり」の際に
神々が大いに喜び踊りて
口々に「あはれ・あなおもしろ・あなたのし・あなさやけ・おけ」と囃したと記されています。

あはれ≠ニは「天晴れ」天が晴れて光りがさしこみ世界が明るくなること、

あな・おもしろ≠ニは
「ああ面白」神の光りに
照らされて(面が白く)なり、喜びに包まれて輝くこと

あな・たのし≠ニは
(ああ手伸ばし)と喜び勇んで自然に手が伸び踊りだすこと。

あな・さやけ≠ニは草木も一緒に喜びして靡(なび)き、ゆらぎ、スイングすること。

おけ≠烽ワた草木や植物とともに、そよぎ、揺らぎスイングし喜びすること


これは鎮魂や神楽の起源
を語る言霊…言葉だとされ弱った(冬至のころ)日の光(太陽のエネルギー)の再生でもあり、

それは、太陽の死と復活
それは生命の死と再生∞夜明け≠フ儀式であり、
太陽が再び蘇ってエネルギーを強め、来年もまた生命、穀物を豊かに実らせてくれるように復活と歓喜による生命力の再生を象徴しています。

神霊や動物や植物など大自然の威力を身に振り付けることにより災厄を取り除き、解体し、福に変容することができる神々が賛美したおめでたい言葉です。

天鈿女命(アメノウズメノミコト)
の役割は弱った太陽神の
心を踊りによって癒し、元気を取り戻させることだといえます。


国見ケ丘(宮崎県高千穂)
神代の昔、高天原に降臨された神々が国造りのために、ここから周囲の山々を眺められ構想を練ったと伝えられている。



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