The.Last.Days 黄昏時に 島の1日はゆったりと時間が流れゆくのですが‥ ある日のこと、まわりに夕闇がせまる黄昏のときでありました。 裕美子は笠沙山のふもとに何やら怪しい光を見たのでした。 頂上の灯台の照らす光があるが、それとは少し違う光だったような。 裕美子は光を見つめて 「あっ!オレンジの光が連なっているのかな? あんな場所に家の光りなんてないよ?」 それは笠沙山のふもとに ちょうど高層ビルを横にした感じのとてもまばゆい光だったと それは裕美子が幼いころにも見た!とてもとても不思議な光だったとさ! 島にはわずかな家の光のみだから山は闇に包まれる。 夕暮れに染まる海の沖には漁船のランプの漁り火が…あるだけした。 これも裕美子の不思議な体験だった。 もう…このときから運命(さだめ)の歯車が動き始めていたのです。 ←→ [戻る] |