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The.Last.Days
変わらぬ夜明け
そこは…まったく壮大な構造物が立ち並ぶ未知の文明ともいえる場所であった。
はるかに進んだ文明と
人間と異なり、かなりの高度な生命体ともいうべき存在…。

遥かに広がる水平線から朝日がのぼる…景色、大陸の今日も変わらぬ夜明けであった。


裕美子がいる場所から眺める都市ともいえる景観は…

まるで静かな時を刻むかのように朝日が照らし朝モヤにかすかに包まれて佇(たたず)む…

裕美子が眺めて
「すごーい!高い壁がはるか下の方に見えるよ!」


マリーチィーさんが
「ココからはまわりが
分かるでしょ!」

「あの防御施設の壁は高さは15メートルはあるんだよ!」
「この大陸を支配している王族は15人いるのです…

サーシェさんも
その1人ですよ!」


裕美子はたずねる
「マリーチィーさんは?
王家なんですか?」

マリーチィーさんは顔を
ニコニコしながら照れくさそうに

「フフツ!どうでしょうか!?」
と笑顔でごまかすだけ。


サーシェさんも起きてきたようです。

「おはよーございます!
今日はココを見てまわり
ましょう!」

「コチラなら平和で
のんびりしているから、

他へ出向くと、場所により
もしかしたら治安の良くない場所もあるかもだけど
…大丈夫だから!」

サーシェさんが
甲冑(かっちゅう)と剣
を背中に背負って

「さぁ!出ましょう!」


ぼーっと光りの渦巻く
輝きのエレベーターを
降って3人は地上へ…


そこは巨石で構築された
都市内部の壁と舗装された
道路が放射状に広がる
場所を3人は歩いてゆくのであった。

道を行き交う多くの
人たち、人間と…
そうでない人たちの姿が
目に飛び込んでくるのでした。

裕美子はジーツと眺めて口をひらいた。
「古代ギリシアみたいな
衣装…?!」

まさに一枚の布を肩から
かけて身体に巻き付けて
おり

内衣の一枚の布でできている身体に巻き付けている

上に着るヒマティオンというマントみたいな布を着ている姿の人たちが沢山いるようでした。


裕美子の先行く視線
に精巧に切り出された
岩石が…

「巨大な石が空中に
浮いてるよ!ええっ?!
あの…とても人間には
見えないお方が浮かせてるの?」

そこには…ギリシア風の
白い衣装を着て共に働く
普通の人間の姿もありました。

マリーチィーさんは
「いまはあの建物を
つくっているから
あの巨石も…その一部
なんでしょうね!」


サーシェさんが一言
「この時代の我々の
肉体的な能力なのですよ!
裕美子さんの
時代には…もうずいぶん
過去に失われた力なのです。」

裕美子が
「あの…お方の姿が少し
怖く感じるなぁ〜(汗)」


それもそのはず…です
裕美子の好奇心の
向く視線の先には

オオカミかハイエナかの
ような頭をもった人物が

両面はルビーの如く赤く
その目が光っているので
ありますから…そして

その身体は真っ白い気密服みたい衣装を着てるのです

マリーチィーさんは
「我々の同士ですよ!
ともに仲良く仲間です。」
「この都市は地上と地下
にホントは分かれいるの
です〜よ!」

サーシェさんが小声で
裕美子に教えるので
した。
「ココもそうだけど…
この大陸の一部は遥かに
天空から海に降りてきて
大地となったのです。」


裕美子は黙って
キョロキョロとして首を
傾げながら
「うーん!?難しそう私の頭の中では、混乱してるよ!」

どれくらい街並みの中を
歩いたでしょうか?

中心部の街並みの近くを
ぐるりと散歩したようなものですが…

マリーチィーさんは
飛行艇に乗りましょうと
誘っている。


サーシェさんもうなずき

「ええ!何処か行きましょう!」とおっしゃった。

魚のエイのようなフォルム
機体の両側には半円状の
翼らしきものが備わって
いる機体は金属質感もあり
キラキラと鈍くメタリックシルバーに光り太陽の光りの加減でホワイトにも見える

その飛行艇が…緩やかに動き始めた。






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