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The.Last.Days
都市の中へ
裕美子を乗せた
ホバークラフトみたいな
飛行艇が地表すれすれにゆっくりと移動をする。

山々を越えて、やがて木々と木々の間には道が開けてきたのでした。

まだまだ距離的には遠いですが、斜めに降りてゆく先のはるか向こうには平野


裕美子のはるかな
眼下には… そう


大きく2重に張り巡らせた
要塞線というべき巨大な
幅の海水の水路が

その幅は300メートルは
あるのでしょうか?
それが2重に同じ円を
大地に描いているのです


中心部の都市の四方、その周辺の地の境から外に向けて輪の大きさを広げてゆく形で

要塞線が築かれていたのだ。

この都市の全貌(ぜんぼう)
を頭のなかにイメージを
するのは困難であった。

裕美子から眺める
景観は地上スレスレから
の視線なのだから‥

山脈を背後にまっすぐ貫く
中心部の都市へ繋がるメインストリートがあり
感覚が狂うような広さであった‥

まさに壮観さに圧倒される
大路から碁盤状に複雑で
放射状に道路があり石を
複雑に精巧に重ねてから
築き上げた建築物が密集しているのであった。


それを取り囲むように円形の水路が一周している。


その都市のよこにある
山と断崖絶壁の間が

とてつもなく深く入り込んだ、おっきな入り江ともいえる地勢である

その海に面した地形を生かして巨大な港であった。


裕美子ははるか先に眼下に眺める一大都市を見とれ

「すごい…言葉にならないよ!
あの…見たことない
構造物は?クリスタル
みたいな鏡みたいに
太陽の光りを受けて
反射して輝いているよ!

かなり高い高層の建物?」

裕美子はかなりの
遠方から望む景観に魅入り

「外側の外れにある港?
のそばにそびえる山は?

港にはメタリックシルバー
?白い流線型のクジラ
みたいなカタチの巨大船
みたいなのが?」


「すごーい巨大な山脈みたいな?でも自然の産物には見えないなぁ…

その麓(ふもと)にある
あの半円形の山みたい
な?岩みたいなモノには
窓らしきものがあるよね?
質感が岩や石ではないし?いったい何だろう?」

マリーチィーさんは
「あの岩みたいなモノは
人工的なものですね!」

「その内部は一つの広い
空間があり都市がありますよ!」

その偉容をみてみると
建築、科学でもかなりの
粋(すい)を集めた最大級
の未知のテクノロジー

はるか天にそびえる太陽の光りを乱反射し建つ未来の高層ビル。


サーシェさんが言います
「あのクリスタルの結晶みたいな建造物は住居です」
「一番上までのぼると
太陽がサンサンとまぶしいですよ!」

裕美子は言います
「まだ遠くだから…
近くに行ったらきっと
スゴイでしょうね!」


まるで…別の惑星にきた
かと思えるような錯覚を
起こすぐらいだった。


その都市と外界との境には
外からの侵入を拒むかのような高い防壁を巡らせた
壁のモノがまるで城を囲むように…

さらなる高い壁のラインが固められていた。

裕美子を乗せたホバークラフトみたいな飛行艇


最初の壁の前で停止をしたのです。

裕美子は・・・・
「真っ白?銀色?金属的
な質感の高い壁ですねぇ!」

「石や岩を切り出したって感じやないもん?!」


大きな城壁みたいな
金属質感の建造物の一点からゆっくり左右に開いてく

そう門ともいえる扉
なのであった。


そして・・・裕美子を
乗せたホバークラフト
みたいな飛行艇がゆっくり
と中へ入っていった。



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あきゅろす。
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