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The.Last.Days
イニシエの巨木
裕美子を乗せた
ホバークラフトみたいな
飛行艇が地表すれすれに、ゆっくりと移動をするのであった。

木々と木々の間には道が
山脈までずっーと永遠と
長く続いており

それは場所により、切り出した石で隙間なく舗装をされた壁があったりする

座って眺める外の景色も
木々の山々を眺めるのも

反対側を向けば無限に広がる海の水平線がまだ確認できた。

ここは大陸の北に位置し
目の前には高くそびえる
雄大な山脈がつづく

それの間を抜け

そのうち、ゆっくり山々の谷間をぬけて行くのであった。

裕美子は外を眺めながら一言つぶやきます。

「すごーい、ものすごい
巨木が・マリーチィさん!」
マリーチィーさんは
「あぁ・・その樹は…
セコイヤと言うのだよ!
古代の巨木なんだよ!」


裕美子は乗り物の
中から上を眺めながら
「すごーい、ほんと
天まで伸びているよね!
おっきいなぁ♪」

と、しみじみと感動をするのであった。

まさに巨大な木々が街路樹みたいな感じで並でいる


マリーチィーさんは
「ここに群生してるセコイヤは!高さ120メートルぐらいだよ!」

「幹の太さは10メートルぐらいになるものもあるよ!」

裕美子には普段は見たことがない巨大な樹だった
マリーチィーさんが続けて「中生代からジュラ紀
ぐらいに広く地球上に
繁茂した木々だよ!
樹は円錐形になるから…
すぐにわかるよ!」

マリーチィーさんは
裕美子に言います。

「この大陸は自然に満ちて資源も豊富で温暖な気候なんですよ!」

「標高が高い山々の近く
には雲ができて風が
ぶつかり雨も多くて作物
はよく育つから!」


鬱蒼(うっそう)として
木々と切り立つ山々の
狭い間をゆっくりと進み
ゆく…。

セコイヤの・深々と
茂った景色を眺めながら

裕美子がつぶやく!
「こんな景色は日本には
まったくないなぁ…」


高い山々から下から望みながら感心している様子です

7瀬も8瀬も越えてゆく

つまり山を川の瀬を越えて、また山を越えて川を越えてゆく

サーシェさんが!
「都市部は…少し時間が
かかるわよ!」

裕美子は眺めながら
「そうなんだぁ♪でも
大丈夫ですよ。」


マリーチィーさんも会話
にマジってくる
「まぁ!まぁ!のんびり
と行きましょうね♪」


やがて少し開けた場所に
出てきたみたいであります
太陽はサンサンと輝きて
草木が揺らぐ、心地よい風

セコイヤの木々や他の
見知らぬ木々に混じって
草花があたり一面に広がってくるではありませんか?

マリーチィーさん・
「少し停めてくださいね!景色を眺めましょう!」

「裕美子さん
サーシェさんと暇潰しに
話しをするといいよ!」


その海のエイの形みたい
なホバークラフトみたいな乗り物が停止する。


裕美子がたずねる
サーシェさんに何気なく
質問する。

「サーシェさんには?
どうして翼があるの?」


サーシェさんはニコニコしながら話し始めた。

「神が造りし、この身体は…!」
「生体の遺伝子テクノロジーによって!
私たちの種族は生まれたのよ!」

「だから私だけでは
ないわ!他にもいますよ」

マリーチィーさんは
「サイキックソルジャー
もいるのですよ!

裕美子さんたちの
時代からは想像もできない
事がたくさんあるから!」
と言ったのです。


風の木々を通り囁く音
雲の果てのない流れゆくさま

凛(りん)として咲く見知らぬ花たち、ここには自然があふれる



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