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The.Last.Days
山河襟帯にして


この大陸はあまりにも
広大な山河襟帯(さんがきんたい)にして雄大…

山河襟帯の景観とは…
そう!高い山々が襟(えり)のように囲み

川が帯(おび)のように巡る・・・・まさにそんな広大な
大陸なのであった。


北と東、西の三方を山々
に囲まれた地勢の眺望(ちょうぼう)は大自然・・

遥なる無限の水平線の彼方へと沈む巨大な夕陽たち


ちっぽけな帆船を見下ろしているかの如くだった。


マリーチィーさんは
「夜が明けたら岬の下に
ある砂浜から上陸しょう!」

やがて帆船は横帆をたたみ
船長のアルが叫び命令する
「錨を投げ込め〜え!錨綱を繰り出せ〜え!」


海に投げ込んだ錨の綱が
スルスルと海中へ消えてゆく

裕美子は海面を眺め
海中にはテーブル珊瑚が
群生してます。

透き通ったエメラルド色の海と人の手の入らぬ自然の海…
そこは太古の海であった。

裕美子は眺めていて
「すごく透明度が・・
ねぇねぇ♪マリーチィさんー、お魚がたくさんいるよ!」

「あっ!遠くでイルカらしきものが跳ねたぁ!」

水平線の夕陽をバックに
イルカが跳ねる神秘的な海
ロシーターさんが言います
「今夜はゆっくりとしてね!明日は朝早いから!」


船長のアルや船員たちが
酒と食べ物を甲板に持ってきてから

「さぁ!さぁ!さぁぁ!
今夜は星空を見上げながら盛り上がりましょう!」

「ときには荒れ狂う海を乗り切った無事な航海の終わりを祝って!」


純粋な喜び、海の男たちは少々ガラの悪さも勇ましい…。

乗組員(水夫)たちが望郷
の歌をともに口ずさんで
ワイワイガヤガヤと揺れる船の甲板の上で波に揺られて…

飲めや歌えや宴会が時間の流れをゆっくりと感じさせる。

裕美子は甲板では
心地よい潮風にあたっていた…

ロシーターさんがやってきて、こう言いました。

「また…帰りに迎えに来ますからね!」

ザァァァァザザァ〜ザザザァァァァザパァァン

と波の音と波で船がきしむ
音が心地よい感じが時間の経過を忘れさせる。




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