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The.Last.Days
漂流の島(2)
マリーチィーさんが島を
額に手をかざして見ている

「う〜ん?ちょっと異様
ですねぇ!一応武器を
もって上陸しましょう!」
獣などに襲われる危険とかもある…からであった。


船長のアルさんは
「弓と矢と日緋色金の
カトラス(刀)を用意しましょう!」

「乗組員は帆船でいつでも出せるように帆をたたみ
待っておれ〜つ

櫂(かい)をいつでも
出せるようにしとけ…」


幾度となく海の修羅場を
くぐり抜けてきた歴戦の
勇者の船長の言葉であった。

*カトラス/船乗りの必需品で様々なことに用いた刀


マリーチィーさんは腰に
短剣と弓を肩にかけて
矢を何本かもって出た。


船長のアルもカトラスと
弓をもって行くようである
裕美子とロシーター
さんと1人の乗組員の
この5人で上陸をこころ
みたのであった。


その島に小舟で漕ぎつけ
モヤイ綱をもって乗組員が
飛び乗り島に先に上陸し
綱をもって力強く舟を
陸地へ引き寄せたのです。

ヨイショ〜ヨイショと
グググッと腰を落として
綱を引く…

船長のアルが乗組員に

「お前はココで待っておれ!帆船から緊急連絡があるかもしれないから見張っておけ!いいな…。」

乗組員は了解と
「イェッサーわかった」

任しとけとうなずいた。


緩やかに吹き抜ける風と
大地…
この島の探検の開始である

島を注意しながらキョロキョロと歩いていく4人の足取りは軽く…

マリーチィーさんは
「建物らしきものは一向に見当たりませんな!」


裕美子はキョロキョロと眺めながら足取りもよい
「岩肌にある木々は…何か見馴れない木々だなぁ!」
「そして…足元にある草も何か…知らない草だよ!」

それは…いまだかって誰しも見たことがないような?
南方の植物にも見えるが
遥か太古のシダの植物の巨大な茂りみたいな感じだったそうな・・・


ロシーターさんいわく
「ふーん!木々の枝には
海藻がかかっているわね?!」

「時化の暴風の潮風で飛んできたのだろうね?
そうかしら…?」
と首をかしげて言います。

草は長く平たい艶々しい
葉をもっていて密集している場所もあった。

裕美子が、その見馴れない草を引き抜いて手にもってみると…

「何かベトベトした粘液がいっぱい出てきたよ!」

と手を軽くふって見馴れない草を手から捨てた。


そう茎や葉にはアロエみたいに水分を沢山蓄えているようであった。





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あきゅろす。
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