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The.Last.Days
ヘラクレスの柱の彼方

地中海の太古の遺物を
垣間見て‥奇妙な事件の
あと帆船は大西洋へ
舵をとるのであった‥。

夕陽のにじむ山々と海峡
を背にして…帆走するのであった。

やがて…ロシーターさんが
「少し港湾岸付近に寄せて!海原を帆走します。」

夕陽の薄紅色に染まり
つつあるエメラルドブルーの大海を緩やかに船はゆくのであった。

裕美子は普段見られ
ない景色を眺めてます。

突き出た左右の大陸‥。

ザザザァァァァザパァァン〜♪と帆船は帆走する

「日本と違って壮大な山々とエメラルドブルー海がキレイだなぁ〜♪」

裕美子は呟いた。

ユーラシア大陸の西側の
イベリア半島側にある岩山
北アフリカのスペイン領
のセウタにあるアビラ山の雄大な景色を眺めながら

裕美子が呟いた。
「ヘラクレスの雄大な柱
かぁ‥山って力強い感じだよね!」

マリーチィさんは言います
「裕美子さん〜!
いよいよですね!私の故郷の大陸まで直ぐですよ!」
ザザザァァァァザパァァンザァァザザァ〜♪

太陽は燦々と輝きて‥
そしてキラキラときらめく海

ここはアゾレス諸島付近
の海域であります。

マリーチィさんは裕美子に
「ここの海域には
海底には不思議な石の壁
が連なっていますよ!」

裕美子さんは
「石の壁ですか?なんだろうな?海底遺跡?」

マリーチィーさんは
フフッと笑いながら呟いた
「さぁ?何ですかね?
それとこの海域には
ドルフィン海嶺≠ニいう
海底に沈んだ山脈が存在
するのですよ。」

裕美子はたずねた。
「海底の山脈ですか?
深いんだろうなぁ‥」


マリーチィーさんは
「そうですねぇ‥?!
深いですよねぇ〜海は
長さ100キロ、幅400キロ
にわたって山脈が続いていますよ」

マリーチィはそろそろと
海と空と雲の流れを見上げ眺めながら

「ロシーターさんと
船長さん、よろしく!
どうかお願いします‥。」

ロシーターさんは
「わかりました!船長!
準備してくださいませんか?」

船長のアルが
「ようそろ〜了解です!
何も問題はありません。」
「おーい!アーカーシャ
の用意だーぁ!
濃霧を発生させろぉ!」


マリーチィーさんは
裕美子に伝えます。

「裕美子さん!
今から一気に飛びますよ!
時空間を一気に帆走します‥」

やがて・にわかに辺りに
霧が立ち込めてきて

帆船を周りから‥すっぽりと隠すように包んでゆく。
たくさんの霧を含んだ風
が強くなって横帆が風を
孕(はら)んでふくらみます。

ザパァァンザァァザザァ〜ザザザァァァァザパァァン
と帆船は飛ぶように霧の海を順風満帆に帆走するのであった。

裕美子は船の
甲板から濃霧の一寸先は
あまり見えない状態なのに
‥ぼーっと眺めている。

裕美子は呟いたので
あった。

『走馬灯のように次々と画像がでてくる
そのなかを激しい閃光が通りすぎて行く‥

銀河系も映し出された。
閃光はなにかトンネルのように思える。

すごい…

なにもない空間に自分が浮いている感覚‥』

ザパァァンザァァザザァ〜ザザザァァァァザパァァンと波しぶきの音と‥

光りの閃光のような?
稲光の光りが走る感覚の
海を帆船は帆走する。

霧の海がやがて晴れる頃

裕美子はぼーっと
海と空の境目を眺めてて

「すご〜いい!雲が!
瞬く間に通りすぎてゆく
お日さまは直ぐに昇り

水平線に吸い込まれてゆき‥直ぐに星空がくる‥」

それは幻想的な・・
大自然の景色のパノラマ
が一瞬にして切り替わる

そんな・・・・・感覚的な
麻痺を心に憶える体験であった。




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