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The.Last.Days
海のストーンサークル
ザザァンザザアァァ〜ンと
波しぶきが帆船の船首に
潮風が海の香りを運んでくる。

高い空、空に流れる雲と明るい日射しがまぶしい。

果てしない水平線の向こうには、その先は…

まだ誰もいまだかって知らない、見たことがない

帆走するほど‥だんだん
と移り変わりゆく

いにしえの海なのだった!
裕美子を乗せた帆船はエメラルドグリーン色した海を進む♪

裕美子が空と海の水平線を眺めながら呟いた。

「船の前方の海の色が!
スゴく変わってきたよ♪
キレイなエメラルドブルーだね。」

マリーチィーさんが…
「潮が交差してるんだよ!それと・大陸が近いから
海が浅くも場所によりね!」

黒龍さんが…
「おぃ!マリーチィーよ
そろそろ見えてくるぞ!!」

マリーチィーさんうなずき「ああ、そうですな‥
海のストーンサークル」


裕美子はたずねた。
「海のストーンサークル?って何ですか?」

黒龍はこういいました。
「別名がわたつみの砦!
もう少ししたら見えてくるぞ!」

マリーチィーさん・・
「挨拶して許可をもらわないといけないなぁ!
先に進めませんからね‥」
裕美子が不思議そうに
「わたつみ?」
と首をかしげたのであった
黒龍が、裕美子の方
を向いてから

「海神ポセイドンの使いの龍の住む岩礁地帯ぢゃよ!」
「海の龍の巣やな‥」

「勝手に領海に侵入すると!怒り狂って海が荒れて

渡ろうとする船などは海
の藻屑となるぞ!」

「だから…挨拶してな、
渡る許可をもらうんぢゃ!」

やがて‥いくつもの尖った
小さい岩礁が円形に列なって海上から出ている海が
帆走する帆船の目の前に

それは‥海面から顔をだすように存在している

尖った金属的な独特の
質感をもった岩礁。

それが海上から天を目指すように突き出ていたのだ。
それがサークル状に‥

もしかしたら、海底に沈んだ、古代文明の遺物なのかもしれない‥。

船長のアルが乗組員たち
に向かって叫びます。

「帆をたためぇ〜っ!
舵手!取り舵いっ〜ぱい」
「船首と船尾の錨(イカリ)錨索(いかりづな)を繰り出せ〜つ!」

錨綱がスルスルと滑り出してゆく‥海面へ溶け込んでいくのであった。

ザザァンザザアァァ〜ン

帆船は錨をおろしてから
海のストーンサークルの
前方の海に停泊をしたのです。



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あきゅろす。
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