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The.Last.Days
嵐の大海原(4)

突如でした、オランダ人
の幽霊船から声が聞こえてきたのである。

ヨホホホホー!ヨホホホホーッ!
急に海が泡立ちます。
『黒き船長よ!
7年が去った上陸だ!
娘よ貞節を誓え!』

『海よ!風よ!雲よ!
嵐よ嘆け!俺たちゃ
呪われた永遠に!』

ヨホホホホー!ヨホホホホー!ヨホホホホー

ロシーターさんは裕美子にこう伝えました。

「そんな彼らを、たった
1つだけ救われる道が
あります。
7年に一度だけ陸地に
上がれるの!

その時に彼に永遠の愛を
捧げる女性と出会えれば
彼は救われるのです。」


船長のアルさんが‥
裕美子に見なさい。

「彼らや兄は魂になって
しまっても永遠に走る
無人の船の甲板で2人の
霊が彼女の魂をかけて終わりのない取り合いを‥」


「彼らの声を聞いた人たちがいても、彼らの経験や
彼らを知ってる人たちも
やがて消えてしまう。」


裕美子は静かに
「つ、ら、い‥よね!」


再び、オランダ人の幽霊船から声が聞こえてきたのである。

ヨホホホホー!ヨホホホホーッ!
愛しい娘よ!俺は戻った
南風よ!吹いておくれ!
愛しい .あの子が俺を待ってる。

ヨホホホホー!ヨホホホホーッ!ヨホホホホーッ!


裕美子は悲しげに
ロシーターさんたちに

「あの黒い服、あの青白き男たちに救済はいつ来るのでしょうか?」

ロシーターさんは言います
「1人の女性が彼に誠の心を捧げるように‥いずれ天が救って下されるように

天に祈りましょう‥」


といい胸元のロザリオを
取り出して賛美歌を歌いだしました。






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あきゅろす。
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