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The.Last.Days
白き小島


ザザァンザザアァァ〜ンと
波しぶきと、どこまでも
突き抜けているよ〜な高い空
ときたま帆船のマストには羽を休めたり海上で浮かんでいる海鳥たちの群れに出会うこともあった。

照りつける太陽と光りの
シャワー‥ここは大海原。

マリーチィーさんが、
ぼーっと海の彼方を眺めていた裕美子の肩を軽くポンポンと叩いて

「右舷の方向を見てごらん!」

裕美子は肩を叩かれて振り返って右舷の水平線
を見る‥ハッとその先を凝視した、
目をこらしてじっと見つめたのである。

「あ あれは?何なの!?
白い平らな大陸?いや小島なのかなぁ?あれは?」


それは‥帆船から遥か向こうの海に出現遭遇した

とてつもない大きさの白いクジラが海上で休んでいるような物体だった‥。

帆船からだと目の前では
ないにしろ、かなりの大きさだと感じられた。


マリーチィーさんは
「太古のわれわれの文明のテクノロジーの遺物です
空を自在に飛ぶ飛行艦が海に浮かんでいるのですよ!」

裕美子は少々驚いた様子でマリーチィーさんに
たずねました。

「太古のテクノロジーの
乗り物なんですか?

今の私たちの化学テクノロジーより遥かに何かさ進んでそう‥ですね?」


遥か洋上に浮かぶ、それは‥太陽の光りを乱反射して
鈍くメタリックシルバーに白さを強めたような金属独特の輝きを放っていた。

海に浮かんでいるためか‥
全て姿はさらしてないが
まるでシロナガスクジラ
みたいな流線型タイプだった。


マリーチィーさんは
「うん!そうですね!
裕美子さんの時代の文明では造れません。

裕美子さんの時代の
人たちが見たらさ!
まったく未知の代物でしょうな!」


裕美子は、フムフム
と話しに耳を傾けてから

「ねぇ!飛行艦って大きさってどのくらい?あるの?」と興味深々にたずねた。

マリーチィーさんは
「う〜ん!裕美子さん
の時代からの乗り物と比べたら、あれはどちらかいうと空母といえるかもなぁ!」

「だいたい全長1キロぐらいですかねぇ!
私たちの時代にも戦争が起きて戦争にも使ってたから‥」

「龍の咆哮≠チてとんでもない兵器も搭載しているんだけど‥破壊は何も生まないよ。」


裕美子は、あまり比較をするものがなくてイマイチ不思議で理解はできてませんでしたが‥

「ふーん!龍の咆哮かぁ‥?」
「破壊は悲しみを生むだけだよね!そして繰り返し
てゆくのかなぁ‥(悲)」


ロシーターさんとマリーチィーさんは

「私たち人間次第かもね?この地球(ほし)の運命は‥善くも悪くもするのは!」

裕美子は、ただ‥風になびく髪を手で撫で上げて
ぼーっと遥かに続く水平線を悲しげに何も話さず口を
閉ざし見つめるだけだった
ザザザァァァ〜っと波しぶきの白波を青い海に残して
帆船は風にのり海を静かに帆走してゆく‥。

龍の咆哮は千里を翔け
大山を砕く‥という。



ロシーターさんが
裕美子の手を引いて
から

帆船の一番高台へ頂上へ
「ここからの眺めが
いい最高ですよ〜ねぇ♪」
「天気がいいし空に
流れる雲に、たまに鳥が渡る空を眺めていると癒されるから‥」


ロシーターさんが
「マストの見張りが遠方に‥何かしらを見つけたみたいですよ!」


帆船は海上をゆったりと帆走中の出来事であった。

船長のアルさんとロシーターさんが何やら会話をしている。

裕美子が大海原を
ぼーっと眺めていてハッと
見つけたらしく

「あ〜ぁ〜っ!少し遠くに大きなクジラがいるよ!」

マリーチィーさんと船長
のアルさんとロシーター
さんと裕美子たちの

好奇心の視線は海上の一点の‥クジラの群れに注がれました。


船長のアルは
「長い長い航海の中では
我々はクジラに遭遇することは、さほど珍しくないが
裕美子さんには珍しい幸運な海の生き物との出逢いですな!」


裕美子には束の間の
ホエールウォッチングで。
「うん!とても良い海の生き物のクジラを見れたよ!」

「それも‥波間にひょっこりと浮かぶ小さな島みたいだね!







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