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The.Last.Days
誘惑の歌声

マーメイドが語りかけて
来ます。

「コノサキノ…カイキョウノイリグチのシマ ニハ…ノロワレタ セイレーンガ チュウイシテクダサイ。」

と囁くような声で教えてくれたのである。


裕美子
「綺麗な髪なんですね!
マーメイドさんって!

セイレーンってなんだろう?」


マリーチィーさんは
語りかけてきたマーメイド
に向かって一言。

「ありがとう…。
どうも感謝いたしますよ!」

「裕美子さん。
セイレーンとは…なにが
そうさせるのかは分から
ない、けれど悲しみの
あまり気がふれてしまい
狂ってしまった水の精だよ!」


ロシーターさんと船長の
アルさん達が帰ってきました。

マリーチィーさんが
「ロシーターさん
これから先の海峡の入り口付近でセイレーンが出る
そうだよ!」


船長のアルさんが
「金色の満月の日が過ぎて、ちょうど周期的な運が
わるい時期の海峡をわたるから用意がいりますな!」

自然あふれるマーメイド
の島をゆっくりと帆船は離れてゆくのでした。

帆船の帆走する白波の音
が静けさの中に…自然は
少しずつ変わりゆく


ザザザザザァァァッ〜♪

と海風と潮の香りが何ともいえない。

これからの海域の一帯は
台風による高潮の被害も
受けやすく複雑な潮流が
からみ

大小さまざまな岩礁が多くて海上から顔をだしていた。

船長のアルが
「空が重たくどんよりと
風が変わってきたな!」


裕美子はぼーっと眺めてて一言つぶやきます
「海と空が近く感じるね!遠くには小島が…」


ロシーターさんが
「雲が空に霧で少し視界がハッキリしなくなったな!」
「マストに見張りを1人
たてて暗礁と前方の岩礁には注意して!
それと潮流の巻返しにも


やがて…帆船は島と島の
入りくんだ海上へ

海面から突き出た岩の間を避けながら進んでいきます

船長のアルさんとロシーターさんが何やら会話をしている。

「耳に綿を詰めて栓をして
その上からも蝋(ろう)を詰める用意をして!


指示は心の会話と手旗と
目視をする!」

*心の会話→意思の疎通
魂と魂の会話(テレパシー)とでもいい。


ロシーターさんが
ライアー(手回しオルガン)をもってきたのである。

そして…「裕美子さんも耳に栓をして下さいね!」と伝えてくれた。


帆船や櫂の漕ぎ時代の
ここらは屈指の難所で
あったそうな…

また小さな無人島があり
ここらその昔からは
海戦の古戦場でもあり

船の難所と知られており
昔から難破船が跡を
断たなかった。

一帯には船乗りたちの
伝説も残っていたのです。
帆船は暗礁を避けるため
風向きと潮の流れにより
切り返しながら帆走するのであった

マストの見張りの暗礁の
乗組員の方角指す行為が厳しさの雰囲気をつくりだしてました。

船長のアルさんが
「船首の前方に暗礁あり!取り舵いっーぱぃ!

絞帆索(しぼりほづな)
の係は素早く動けっ!」


帆走する帆船のすぐ真横
の岩礁が不気味にぼーっと
青白く光りて肌には
風当たりが何やら普段とは違うのであった。

♪♭♪¶刀♭♪¶♪刀




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