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The.Last.Days
長い時の流転
マリーチィーさんは低い声で静かに語り始めた。

「私が裕美子に!
出会えるのは、ある一定の条件が必要だったのさ!

新月の夕方や満月の日の
夕方の僅かな時間の!
黄昏刻だけ…」

「ロシーターさんや私は
本来なら存在しないから!
もう…ずいぶん何千年も
前に滅んだ場所から来てるから!」

裕美子が・…
「マリーチィーさん達は
滅んだの?巡り逢えたのも
時の悪戯かなぁ?」

「それから・初めて逢った感じと違ったよ!
ず〜っと♪どこか懐かしい
遥か昔から知ってる気が
していたのよ!
マリーチィーさん。」

マリーチィーさんは
「あなたは私と同じ時代
に居たんだよ!」

「あの最後の時に別れ離れになって、それからは
記憶が無くて真っ暗になっしまった。」


「私はもう気が遠くなるほど何千年も捜してた。

ようやく生まれ変わった人を見つけられたのだよ!

それが…裕美子さん
だよ。」


裕美子は
「……?そっかぁ!
ある人の生まれ変わりなんですね…わたしは時を
こえて生まれ変わりだね!」

時は 再び来ない永遠は
ない、
いのちには限りがある。

滅びて…気の遠くなるほど
の長い年月を経てから

蘇って再び見つけられる

恋人と恋人の永遠の愛の絆が…そこにはあるのかもしれません。


手と手をつなぎとめて
離さずに掘り起こされた

永遠の愛の証もあるんだろなぁ…と

遥か過去に滅びた出来事の記憶は、やがて薄れて

いくのかもしれませんが

たましい‥には悲劇の記憶として傷として残る・・

かもしれない。


裕美子は物思いに
耽(ふ)っていて
ぼーっと辺りを眺めている
「あっ?!海面から
マーメイドがコチラを見てる!近寄ってくるよ♪」


マリーチィーさんは
「そうだね!何かしら話しがあるのかもねぇ?
物珍しさで近寄って来たのかな!」


……




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