The.Last.Days
月光の海戦2
風上に位置取りて追い風を受けて敵船のガレー船の横陣に突っ込むのであった。
船長のアルが
「いまだ!!一斉砲撃!」
ドッドォーン♪
ドドォーーン…ヒュュウゥゥ〜ドォーーン。
ズザザザァ〜ザパァァン
ガレー船は大破して海の藻屑となり消えていった。
船長のアルが
「船尾の大砲を撃てえ!
ガレオン船の帆走を鈍らせ崩せ!」
再び船長のアルは
「帆脚綱(ほあしづな)の方の乗組員は帆の向きを
変えろ!
絞帆索(しぼりづな)絞れ〜ぇっ!」
帆船が傾いて大きく旋回
をさせてゆく
そして声が海上に響き渡り
「撃ち返せ!一斉に砲撃
!」
船長のアルさん
「海賊船に向けて前進!」
「船首の砲を構えておけっ!おも舵いっぱ〜い!」
波しぶきが…ザザァッ
ドバァザザザザアァァ♪
ヒュュウウウ〜ゥゥ〜♪
ドドォ〜…ン…
威嚇のファルコネット砲
の砲撃
ロシーターさんが
「消滅の弓矢を用意して
火矢を放って!
全ての骸骨たちを…
焼きはらいなさい!」
矢じりには古代文字が刻まれており矢を放つと
諸界の狭間にまばゆく燃えるものとなり、矢じりの
先が明るい青い炎の矢となるのであった。
ヒューゥゥッ〜♪
ヒューゥゥッ…
火矢が光りを帯びて
海賊船の乗組員の成れの果ての骸骨たちに当たる
弓矢、刺さった骸骨戦士
緑色の炎に包まれて崩れおちて海へ消えてゆく
船長のアルは
「スクエアスル(横帆)
をはらませて船首を風向きに接近させよ!
風上に切り上げがれ〜つ!」
追い風を受けて帆船は帆走し
「いまだ!!一斉砲撃!」
ドッドォーン♪
ドドォーーン…ヒュュウゥゥ〜ドォーーン。
ズザザザァ〜ザパァァン
大破して海の藻屑となり消えていった。
夜空には満月の月明かりが輝いてる静けさの海へと
次第に変わっていました。
月光の中のつかの間の戦いであった。
裕美子の乗った帆船が帆走する、この海は
いつくもの時代の次元が重なり混じる時の流れゆく
航海の旅路である。
バミューダトライアングルから迷い込んで遥かなる過去へ…
*ラム(衝角)船に激突(衝撃)して穴をあけ撃沈するための古代ガレー船の装備。
また乗り込んでくるときにも用いられた。
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