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The.Last.Days
海上へ

バミューダ島周辺は魔の
サルガッソー海とよばれ
海難の多い海域として船乗りに恐れられていました。

マリーチィーさんと裕美子を乗せたUボートは

まだサルガッソー海の中
を潜航していた。


マリーチィーさんは


「この海域を抜けると
さらに次元の違う海に
出るからね!」

裕美子は少々な疑問
をたずねてみた

「Uボートは潜水艦ですよね?
何故?Uボートって言うのですか?」


マリーチィーさんは
にこやかな顔で話してくれます

「潜水艦をドイツ語で
言ってるだけですよ!」


「これは!UボートIXC型と言われたものです

これは航続距離も長く
第二次世界大戦中に
大西洋を駆け巡ってたよ!」

裕美子は、なるほど
って思っていた。

こんな古い遺産に乗れるなんて…
滅多にありませんから。


マリーチィーさん
低い声で唱えます。


「そろそろ海上に
出ますか!メインバラストタンク・ブロー(浮上)」

次第に艦内がやや前に

傾く感覚が…鈍くエンジン音の艦内に反響します。




ザザザザアァァ〜♪
ザパァアァン…ザザァァ

Uボートが浮上した。


マリーチィーさんと
裕美子がハッチを
開けると天空には眩しい…

キラキラと燦々と照り
返す太陽の輝きが海上にはあふれてました。


裕美子は思わず口走ります。

『あーっ!眩しいっ!
水平線がすごーい♪』


そこは見渡すかぎり
どちらを向いても…
果てしない海の水平線が
広がってるだけです。


空には何処へ行くのか?
流れゆく雲があって
大自然の中に

まさにボツンとUボート。

やや遠くに帆船が停泊し
ていてUボートはソチラヘ
進路を向けて海上を航行し近寄っていくのであった。



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あきゅろす。
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