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The.Last.Days
時の照覧鏡

裕美子は壁をさわりながらさらに歩く

「ふーん!過去の文明の
名残かぁ…それにしても
触ったら手から暖かいね!

手から身体の中に、
ずっと何かしらの暖かい
エネルギーが流れてきて
心が癒され落ち着くね!」

マリーチィーさんは

「緋色に輝いて熱を帯びたりするけど…

失われた過去のそれ!
オリハルコンも遺物だよ!」

やがて・・神殿の中ほど
まで着たのでしょうか!


裕美子が不思議そうに!

「大きな鏡みたいなもの
があるよ!壁一面が凄い
鏡みたいな感じ!」

「鈍く輝く色が強い紫色だね!」

「下の方には?!何かしら?
キレイねぇ!色とりどり
の結晶がたくさんで…
これは?何かしら?」


マリーチィーさん・・・

「エメラルドや水晶や
他の鉱物の結晶の集まった群晶だよ!」

「この鏡みたいのが時の
博物館だよ!
またの名を世界照覧の鏡ともいうのですよ!」

「ココに映しだされますよ
!時の風景や遺物が・・」

それは壁一面に広がる
艶やかな輝きをもつ高度な技術の代物であった。


しばらくすると・・・
黒龍さんが呟きます…・


「時の流れは、いかに
壮大な!建築物も幻の如く消し去ってしまう!」


「エフェソスの大神殿
ロードス島の巨人像や!
アレクサンドリアの大灯台は

もはや古記録のなかにしか残されておらぬ!
いまは影も形もないの!」

マリーチィーさんが・・

「平安の時代の壮大な
建築物が観れるから!」


壁がパッと光ると、
裕美子の目の前
にパノラマ状にビジョンが?

何か壮大に広がる城門が
一瞬に現われて消えてゆく
次々と移りゆく変わりゆく映像が流れゆく


裕美子は・・
「あれ?さっきのは?
朱色の柱の建物が…
おっきいなぁ!」

黒龍さんが・・・

「羅城門ぢゃよ!
もう!門をこして役割は
王宮のような偉容ぢゃな!」

「高さは今の言葉で!
確か!45・5メートルは
あったらしいぞ!」

裕美子は・・

「何でも知ってますね?」たずねました。

マリーチィーさんと
黒龍さんは!

「そらそうぢゃ!
霊的世界は時間がないから
数字や文字や記憶が
一瞬にして引き出せる。」

「裕美子のいる普段
の世界は時間があるから
学んで知識として時間をかけて蓄えるが…」

「時間がないから一瞬に
して整理もできるし
引き出せるのが、あちら
の世界や!」

「それから羅城門はよく倒壊したらしい…今はなき建築物やね!」


眺めていたのは時間にして
ひとときの間のことです


しばらくして帰る準備を
しましょうか?と

マリーチィさんが誘います




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あきゅろす。
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