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The.Last.Days
魂の解放

さすがの海賊船も傷ついた
部分から海水が入りこみ
大破して…沈没をはじめたが…

淡く波立つ飛沫の海面が
青白く、ぼーっと不気味に
鈍く光りはじめます。


裕美子が見てて

「何かしら、また光りが
海面から…?」

裕美子の体内から声
が聞こえます!

「よっこらしょ♪
やれやれ!現われたみたいぢゃな!」


「さ迷える海賊船…
あれが本体ぢゃよ!」


マリーチィーさんが…

「あれは・彷徨えるモノ!
ファンタズムマンだよ!」

黒龍さんが・出てきました!
そして・・・話します


「海の狭間で迷う
御魂(ミタマ)ぢゃよ!

もう、すっかり変わってしまったがの!」


マリーチィーさん
彼は・・悲しそうに語ります。

「バーミューダは僕らの
文明の遺蹟のせいで!
地軸が狂ってるし・・」

「何でも!吸い込むときもあるから!」

「昔から!サルガッソー海の墓場って言われてる!
みたいだからねぇ。」


マリーチィさんが・・
裕美子に…伝えます


「さ迷えるモノは今から
狭間から出して解放するからね!」


その青白く不気味に光る
海面の水が盛り上がってきます!


裕美子は眺めて

「少し近くに来たよ!」

「何かしら?淀んだヨゴレの小山のように・・

もりあがってくる!」


すると・龍さんが・・

「ただのかたまり
成れの果てぢゃよ!」

「魚の眼みたいなモノの
集まりが、この海域で遭難した人々のなれの果てぢゃ…今から解放するからの!」

と、言い残して、それに
向かって行きました。

やがて…龍の長い身体で
青白く光る海の部分を
巻き込み始めました。


裕美子は…

「まわりに渦が巻いてる!キレイな瑠璃色の渦だね♪」
マリーチィーさん・・
裕美子にみててごらん

「やがて!シャボン玉のように・輝きながら四方八方に散っていくから!
解放するんだよ!」

裕美子は返事をして

「うんうん!」

「みんな故郷に帰るの
かなぁ?やっとのこと
自由になって飛び立てる
のかなぁ!」


海上から空へたくさんの光りがあがっていきます。

それは、とても神々しい
光りでした。

まるで、そうそれは
セントエルモの炎なのか?
不知火が天空へ昇る感覚
でもあるのです。


龍さんが帰ってきて!

「もう終わったの!

サルガッソー海も
もうじき抜ける頃ぢゃな!」





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