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The.Last.Days
月明かりの海


裕美子の乗る帆船は
夜の海の静けさのなかに
響きわたる音が微かに

帆船が夜の静けさの静寂
の中に海を進みます。


お月さまと星を目印に

昔、船乗りは月を目印に
真っ暗闇の暗い海を渡っていたそうです。


ザザザザアァァ〜ンと
波しぶきを巻き上げながら
果てしない夜の海路を船
は進む


裕美子夜の海を眺めながら

「月明かりと星空が
なんともいえないなぁ♪」

マリーチィーさんは
船室から何かしらを
持ってきたみたいです。

「長い航海のために…
この帆船の中に貯蔵してる
モノが沢山あるから!」


「裕美子さん!
星空と夜の海を眺めながら
どうぞ…飲んで下さいな!」

ワインとグラスを
持ってきてグラスにワインを入れてくれます。

それと乾パンらしきモノと裕美子にわたします。

無限に広がる星空と
月明かりの海の向こうには
何があるのでしょうか…


マリーチィーさんが

「裕美子さん…
船室に仮眠できる所が
あるから夜明けまで
少しでも寝るといいよ!」

裕美子

「うん!おやすみなさい」
と、うなずいて船室へ


裕美子は船の中で
船が波に揺れる感覚を

心地よいと感じながら…


暫しの安らぎの夢心地の
なかへ入っていったのです


やがて、辺りが明るくなる
水平線に太陽が昇り
夜明けがすぐそこに…






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あきゅろす。
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