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The.Last.Days
月明かり砂浜へ

今宵の海は波がしずかに
(ザザッ〜ザザッ…)

と自然に引いては寄せる
月明かりの海

長い海岸線は……
昼間には白い砂浜と広がる海、砂浜のつづく先には

岬が…ありて、その下に
洞窟がありました。

その島のむかしから
人々が豊漁を祈願してる
海の神さまをおまつりしてある

それはキレイな景観が
神秘的な場所でした。


裕美子は…月明かり
がとてもキレイなので
少しだけ、はだしで歩く
月明かりに照らされていて
つづく砂浜を一人で歩いてみたと。

鳴き砂みたいに…歩くと
キュッキュッと微かな音
の響きが耳に心地よい。


裕美子自身も味わう
久しぶりな感覚でした

(足が砂にとられて
足跡が……キュッと)

幼いころは、よく裸足で
と、ひとりごとをつぶやき
今夜はまわりは誰もいない
幼い頃に昔に砂浜を走り
まわった記憶がよみがえりました


誰もいない海!広がる海
私とアナタだけの…海

歩いたあとに砂浜に…
あしあとが長く砂浜に残る
その歩いた後の足取りも
波の打ち返しでやがて
消えてしまうリフレイン…

裕美子はさざ波に少しづつ消されていく足あと
その感じも好きでした。


裕美子は考えていた

「子供の頃は砂浜や洞窟
の付近で!」

「よく遊んでたけど!」


他界した…近所のお婆さんや祖父さんに

岬はあそこは…近寄ったら
だめだからね!と
たびたび注意をされたり


だけど…子供の頃は
好奇心や冒険が好きだったので子どもの頃のひみつの場所でした。


いまでも…ひ、み、つの
場所かもしれませんが…



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あきゅろす。
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