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The.Last.Days
夢見心地

最近、幼い頃から ときどき見ていた よく同じ夢を裕美子は見るようになってました。

夢の中での裕美子は誰かと?遊んでいる。

島の海岸の岬のずっと下にある ある海の神を祀(まつ)る洞窟があった。


洞窟の中で夕暮れどきの綺麗な日差しのなかで 誰かと遊んでいる夢を見るのでした。


その場所は裕美子には おもいでの場所でもあった。

島の伝説を思い出しながら、夕暮れの海の彼方を水平線に太陽が沈むのを

ぼーっと眺めるひとときは それは夢見心地のなかでも、変わりはしません。

そしてそこは夢の中の、その誰かと二人だけの秘密の場所 秘密の時間の…ひとときでした。


水平線の彼方へやがて陽が沈むころに誰かが…

「まわりが暗くなるから こっちへ!」

と外から声と手招きされて
裕美子が洞窟をでると

今までみたことがない?雄大な景色が!裕美子の目に映るのです!


そこは日本ではない?

それは高い山!高い樹木に、まわりは広大な陸地、綺麗に輝くエメラルド色の海

その誰かと・・遊んでる?

確かに想いでのなかには あのお姉さんたちもいて

その遊んでいる場所が ほんの少しだけ違うだけです。

だけど・裕美子には、洞窟で手招きをしてくれた その人が誰なのか?思い出せずにいたのでした。

夢は…同じ場面を何度もみている、だけども…

「思い出せない」


裕美子が問いかけてる
「あなたはだれ?なの」

夢のなかで!問いかけて

「なぜ?夕暮れしか?こないの‥?」と疑問になっていた。

裕美子は最近・・・

その場所が本当に正しいのか 本当にあるのか?謎をつきとめたくて故郷の島へ・・
帰ってみることにした。


生まれた故郷へ実家へ母の雪絵と父さんのいる家へ


久しぶりに生まれた島の大地を踏みしめたのでした。

潮風の独特の匂いがする懐かしい景色が目の前に

裕美子はまっすぐに実家へ

母・が今日はゆっくりできるんでしょ?とたずねます。


留美は・笑顔で

「……」「うん」


今でも島の時間は ゆっくりと都会とは違いゆるやかに流れてゆきます。

久しぶりの島のまわりを散歩することにした。

ちょうど今日は月はじめです、夜の闇が今夜は満月の月明かり!

月明かりに照らされて海がすごく神秘的でした。


あの海岸へ洞窟付近に月明かりが・静かな海に裕美子はおもわず

「きれい〜♪」

と口にしました。

自然に足は砂浜へと向いていました。










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あきゅろす。
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