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The.Last.Days
夢まぼろし
砂浜へ小舟を1人で引き
上げる裕美子

足が海面に多少つかったので、やや風が冷たく感じ
ながらも…

月明かりに照らされて
静かな砂浜を歩いていく

家の方へ向かって歩く
さざ波の音が耳に…聞こえる。

裕美子は
「久しぶりに帰ってきたのね…故郷に…」
と1人で呟きながら夜の
砂浜ゆくのでした。

どれくらい歩いただろうか?

島の家へトボトボ歩いて
到着したみたいでした。


部屋の中で呟いて
「もう・・普通の日常なんだなぁ…さみしいなぁ!」


ハッとカレンダーを見て
少しだけビックリした感じで何やら考えてました。

『曜日と時間は、その日
に出発した…ままの深夜
みたいでした。』

ベッドの上にて裕美子は…

最初に大陸の砂浜で拾った!!

貝殻を手にとりて…緑色の結晶のネックレスを確認して

「あっ本当に、あの大陸に居たんだよね!」
と涙目で握りしめている

さまざまな体験を思い浮べながら、いつのまにか…
寝てしまいました。

やがて〜日はまた昇ります
朝日がカーテンの隙間から部屋の中を照らしはじめる頃、裕美子は目がさめて

昨夜は夢の中で泣いたのか・・やや目が…赤くなっているみたいでした。

そして朝になったので・・砂浜に置いてきた小舟が

裕美子は、すごく
気になり始めたのです。

「あっ、小舟を見に行ってみよう!」

見に行くことにした。

到着すると小舟を上げたはずの砂浜の場所には


その場所には小舟はなくて
ただ朽ち果てた木片だけ

小舟のあった場所に
そって木片らしきものが
沢山あるだけでした。

裕美子は…
その朽ち果てた木片を手にとってみる。


突然・・突風が吹いて木粉のようになって風にのり
空へ舞ってしまいました。

ただ・・風の囁きと言うか
そら耳みたいに

「裕美子さん、あのね形あるものは…やがてね!必ず朽ち果てるものよ!」
と 誰かが言った気がしたそうです。


裕美子は、これまで
の旅を考えていました。

一度別の世界まで行って
再びこの世に戻されてきた
タマシイの旅ともいえる
ずいぶんと…遠くへ…

もっと遠くへ魂の旅をしてきたのだから。


愛と調和を実践していくためのタマシイの旅だったのだろうなと呟いた。


ほろびしものは
なつかしきかな…
澄み渡る 光あまねく





旅の完



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あきゅろす。
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