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The.Last.Days
赤い月の夜(3)

飛行艇から眺めている
裕美子の見つめる先には
無限の水平線が広がっている。

時は夕刻にさしかかって
雲が夕焼けの赤い色に
染まってますが…

裕美子は水平線の
遥か彼方に夕陽が沈み空を染め上げる夕焼けを眺めて
「夕焼けが異常に赤いなぁ…うん!」

「水平線が丸い海も
夕焼けが映って少し赤い・・」

まるで鳥の目から地上を見ていてるみたい…かもしれない。

裕美子が以前到着してた砂浜の上らしき場所に到着したのであった。


あのときの小舟が砂浜に
ある…。

飛行艇は静かに音もたてず砂浜に着陸をした。

着陸した頃には辺りは薄暗く、さざ波の引いては寄せる

ザザザザザァァ〜ザザザザザァァ…ザザザザザァァ

音が何となく静けさの中
に聞こえていた。

そして・・月明かりだけが
裕美子たちの足元を照らしてました。

裕美子は夜空を見上げ
「わ〜ぁ、お月さまが…
スゴく赤いなぁ…」

夜空には赤い月が何も語らず静かに出ているのです。
遠くで海のさざ波の音だけが静かに響き渡り


裕美子は赤い月を見て
「あんな赤い月は今まで
1度も見たことないです。」

サーシェさんは・・・・
「この赤い月はよくないわ!血がにじむような月…」
と静かに呟くのであった。






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