[携帯モード] [URL送信]

The.Last.Days
平和な楽園

この大陸は並びつらなる
高い山脈と豊かな自然があり
大陸のさまざまな肥沃な平野には首都が置かれていた。

平野にはくまなく運河が巡り、それに大きな港が幾つもあり

かっては世界中から船と商人が訪れて賑わい繁栄していたのであった。


裕美子はエルザさん
の住まいに帰ってきてから
ぼーっと夜空を眺めている

それは昼間なら天空の太陽の光りのシャワーを浴びて

幻想的にキラキラときらめく…クリスタル状の高層建造物なのであった。


裕美子が夜の風にあたりながら
「あっ、流れ星が…!
それと今夜はお月さまが
少しだけ赤く感じるなぁ」

手を伸ばせば届きそうな
無限に広がる星空を眺めながら呟くのであった。

マリーチィーさんは
「あぁ、赤い月の夜が
とうとう!やってきましたか!うーん…もうすぐ」

その月さまを眺めて話します。

裕美子はマリーチィーさんの見上げて
「えっ?赤い月が…?
どうかしたのですかぁ?」
とたずねました。


マリーチィーさんは暗い
雰囲気で言います。
「ううん、何でもないょ!
裕美子さん、僕は
最後まで案内できないかもしれないけど…?!
その時はごめんなさいね!」

「あの施設に仕事に行かないといけないかもしれない
…後はサーシェさんが導くからね!」

裕美子は、いまいち
パッと理解ができてないみたいであった。

「そっかぁ!仕事が忙しくなるんやねぇ?」

続けてマリーチィーさんは
「裕美子さん、僕は
何千年も前の人なんだけど!
長い長い時を捜してて
ようやくエルザ≠フ
生まれ変わりを捜し当てたのだよ!
それが…貴女だったのさ。」

裕美子はマリーチィーさんを見つめて
「ようやく出会ったのですね!幾つも歳月をこえてから…」

マリーチィーさんが続けて
「この世界(時代)の事を
知ってほしくてね!
過ちを二度と起こしてはいけない…からね。
やがて僕らは滅びてしまうけど…」

エルザさんが裕美子に呟くのであった。

「彼とは永遠に結ばれてるから…わ。た。し…」


裕美子はうなずきて
「うん!ここの思い出は
永遠に忘れたくないよ!」

マリーチィーさんは
「裕美子さ〜ん…
お腹は空いていないかい?
何か食べられますか?」
とたずねました。

裕美子は首をふって
「ううん、大丈夫よ。」
と返事を返したのでした。

クリスタル状の高層建造物から眺める夜空は…

澄みきって、辺りは静寂であった。夜は静かにふけてゆくのでありました。





15/15ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!