[携帯モード] [URL送信]

The.Last.Days
軍船‥ 大海原へ

裕美子は水平線を
ずーっと向こうを眺め

「水平線の彼方に長い雲と何処までも青い空が‥癒されるなぁ‥!」
と呟くのであります。


マリーチィーさんは
「ああ、長くたなびいて
いる雲は海神が持っている
旗といわれてるのですよ!」
と教えてくれた。


裕美子は海の向こうを眺めて
「海の神さんの長い〜
旗かぁ!たなびく雲が」

「あれ?沢山の船が船団
を組んでドコカヘ向かってるよ!?」

アメン・チュッパさんが
教えてくれるのであった。
「あれは‥よその国への
戦のための軍船が出発しているのですな!」

「侵略かな?‥そうとうな軍船の数ですな!」

マリーチィーさんは外を眺めて
「次々と動きだしますな!」
「そうやなぁーぁ!!
裕美子さ〜ん♪
港に行きましょう!」

サーシェさんは
「私は一度北の都市へ戻りますね!裕美子さん
ゆっくりしていってね‥」
と伝えてくれた。

ぼーっと足下が光る床に
立ち地上へ降りてゆく

マリーチィーさんとアメン・チュッパさん裕美子は外出するのであった。


ハイヤーハイヤーと馬を
操るアメン・チュッパさんの雄叫びが空間に響きます。

マリーチィーさんは
アメン・チュッパさんに
「同心円状に沿ってから
陸路を進んでくだされ!」

街路樹や舗装された道路

ギリシア彫刻の施された
石柱をもつ地域の神を
祀(まつ)る神殿や民の住む白い石で造られた建築物が
隣接する街並み抜けて進んでゆくのでありました。


裕美子が眺めながら
「あれは‥?何ですか?
巨石を組み上げた球場みたいなのは?」

マリーチィーさんは見て
「ああ、あれは‥石を組んで作ったコロッセウム(円形闘技場)ですな!」


裕美子は見上げて
「何か?開催されるのかなぁ?」

マリーチィーさんは
「剣技を競ったりや、勇気を試したりと‥いろいろですな!」


広大な海水を湛(たた)えた水路の側の道を馬にひかれた戦車は進んでゆく‥。

海が近いのか潮風が磯の香りをほのかに運んでくるのであった。

裕美子は目の前に
やがて見えてくるものが‥
「へーぇつ!延々と続く高い巨大な壁が見えてきた!
防波堤みたいですね!」

そう、目の前には・・・・
かなりの高い防護壁か?城壁とも思えるものが目の前に立ちふさがるのです。


マリーチィーさんは
「これは災害対策の防護壁と敵がアクロポリスに侵入してくるときの防御壁もかねているのですよ。」


その壁に沿って馬にひかれた戦車は進んでゆくのでした。

やがて・・裕美子の目に
「すごーいなぁ!運河ですか!
たくさんの軍船が出ていってる!
賑やかで騒がしいですね。」

「鎧をかぶった兵士さん
をたくさん乗せて海に‥
戦争でも始まるのかなぁ?」

裕美子の見る先には
あまりにも慌ただしく
動きまわる人びとがいた。

兵士を多く乗せて軍船で
ある三段櫂船(さんだんかいせん)や大型の軍船の櫂(オール)をこぐ‥

男たちの掛け声が勇ましく鳴り響いているのであった

マリーチィーさんは眺め
「裕美子さん‥
ここの人びとの心も
荒んできたみたいです‥
とても残念でありません。」

と寂しげに大海原を目指して出ていく軍船を眺めながら語りました。


アメン・チュッパさんも
「もうじき‥我々の仲間
も内戦を始めるかもしれません!」

裕美子は寂しげに
「何か?起こるのですか?
不安だなぁ‥うーん」
と呟くのでした。

マリーチィーさんは海を
眺めてから

「ええ、そんな時代に‥」

アメン・チュッパさんは
「さぁ、しばらく眺めて
から‥あそこへ案内するのですか?!」

マリーチィーさんは
うなずいてから言います

「ええ、でも、一旦‥
エルザ≠フ住まいに
今日は帰りましょう。」


ハイヤーハイヤーと馬を
操るアメン・チュッパさんのが雄叫びが響くのでした

大陸の海水路に沿って舗装された道を戻ってゆく‥





9/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!