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The.Last.Days
スターゲイザー

暗い夜道の途中にはいろいろとありましたが・・

今夜は星空がきれいで
とても静かな夜であった。

マリーチィーさんが
「さぁ、コチラへおいでよ!」

裕美子の手をひいて
くれて石を積み上げてできた高台へ案内している。


「ココからは星空の眺めもよいから!」
と声をかけてくれた。


石材を美しく研磨して
精巧な彫刻まで施されていて積み上げてできた

平坦な屋根のある建造物の上にのぼるのでした。

サーシェさんが言うのでした。
「ここは月の神殿≠ネんですよ!」

裕美子が・・・・
「きれい‥星が降ってくるような!
手を伸ばせば星が届くような?無限に広がって‥」


サーシェさんが一言呟きました。
「どの時代の人びとも星を見つめてたのでしょう。
この無限の星空を‥」


マリーチィーさんが続けて
「みんな、きっとさぁ‥
ロマンチストなのだろう!」

裕美子は星空を眺めながら・・・・
「星空を眺めていると安心するよぉ!」


星空は無限です、地上が
瞬く間に変わっていっても
あまり変わらない永遠ともいえる存在感をもってます。

サーシェさんは裕美子に。
「この星に最初に到来を
した私たちの種族などを
つくった神さまは‥‥

もう、ずいぶん前に無限
の星空の彼方に去っていったけど‥」

「次にやってきた使者が
いて共に、この大陸の文明の成長に力を貸してくれているの!」

「人びとに‥もてる知識
と技術を教えてあげて
この大陸の繁栄に力を大きく貸してくれているのよ!」

「その方達は同士であり
仲間であり、友なのよ!」
星空を見つめて呟くのでありました。


裕美子は黙って聞いていました。

「そっかぁ‥友かぁ〜♪」
「友達って大切なんだよね
一人ぼっちは淋しいから‥」

マリーチィーさんは
「夜空から流れ落ちる星
手を伸ばせば届くかもね!」
「歳月はすぐに過ぎてしまうからね。」


裕美子は
「なぜか、星空の向こうに帰りたいと思うときがあるよ!」

サーシェさんは、うんと
うなずきながら
「星空にみんな憧れるのでしょうね‥
あの無限の星の海の彼方
に何かを求めて‥」


静かな夜はふけていくのでした、満天の星が降りそそぐ静寂なる夜でした。



*スターゲイザー(Stargazer)
星を見つめる者‥天文学者や占星術者などの意味合いをもつ語、ゲイザーは、じっと見る、凝視するということ



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あきゅろす。
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