The.Last.Days
アクロポリス
飛んでゆく鳥の群れをみて
マリーチィーさんは
「‥そうだよ!此処では
人々も動物たちも一生懸命なんですよ!」
山々の下りの急斜面から
眼下の遥かな前方には
開けた、あまりにも広大
な平野が広がっている・・
そう、背後には裕美子
が抜けてきた北側の雪化粧のある山脈が連なっていたのです。
そして‥やがて遠方には
放射状に形成された巨大な街らしきモノが見えてきた
マリーチィーさんは言います。
「あれが‥この大陸最大の都市なんですよ!」
「あの都市の、中心辺り
が真ん中が首都イドニアだよ!」
この大陸は亜熱帯性気候
で農作物を育てるために川から水をひいて土地を潤す
潅漑(かんがい)水路があり土地は豊かで果物や穀物類は豊富らしい。
マリーチィーさんが…
「ここは豊かな大地に恵まれているのですよ!」
サーシェさん…が一言いうのでした。
「あれはアクロポリス(環状都市)、この大陸の人びとの拠点なんですよ!」
マリーチィさんはニコニコして…
「まぁ!まぁ!疲れを
到着しましたら温泉で癒しましょうね!」
「それから‥裕美子と私との繋がりを話しますよ♪」
裕美子は静かに
「うん!温泉かぁ‥ゆっくりと寛(くつろ)げそうですね。」
サーシェさんは指で先を指しながら
「あの先には熱泉と冷泉の両方を備えた豪華な娯楽施設があるからね♪」
と教えてくれたのでした。
裕美子は外を珍しげに眺めて
「へーぇっ!楽しみだな!」
とワクワクしてきたらしい
マリーチィーさんは
「ココの温泉の源泉は
神さまが涌かしたという
逸話があるのです。」
と、歴史を語った。
ゆっくりと進みゆく‥道のりである、着いた頃には
まるで歓迎しているかのように‥風の精霊たちが
そよ風が心地よい感じの
晴天の日和りである。
やがて精巧な石組みで建築された壮大な壁と円形の
建物が並ぶ天然の石をまわりに積み上げた温泉の施設が見えてくるのであった。
マリーチィーさんが・・
「裕美子は女性だから!サーシェさんと入浴しなさいね!」
サーシェさんは手をひいてくだされて
「さぁ♪歩いて行きましょうね!裕美子さん」
案内をしてくれました。
3人は建物の中へ・・
そこは太陽の自然の光りのシャワーを上手く取り込む造りのようであった。
裕美子にとっては…
キョロキョロと初めての場所です。
「まわりが!柱や壁とかが、すごくキレイですね!」
「何か知らないけど?キラキラと輝いてるね!」
と目をうばわれているようでした。
サーシェさんは教えてくれた・・
「そうですね♪キラキラしているのは石に含まれている鉱物だと思いますよ!」
「それから大理石や象牙や石像で飾られてるから!」
温泉の中は豪華絢爛です。
裕美子は入浴して
ホッと一息ついて暫く
ぼーっとしていると何気に
「すごーく良い薫りが漂ってくるよ!」
と呟くのであった。
花々が飾られ心地よい薫りが漂う中で
サーシェさんたちは
ゆっくりと温泉で疲れを癒してます。
像からは熱泉があふれて湯気を出しているようで‥
しばらく時間がゆるやかに・ゆっくりながれます。
やがて3人は温泉からあがってきたらしい。
そして屋外へでて食堂
らしき建造物の中へ入っていったのです、食事をするのでした。
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