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The.Last.Days
雪化粧の山脈(2)
裕美子はニコニコして
「若い女性、男性、子供さん!たくさんなんだね!」
しばらく裕美子は

ヒトトキの間に時間の
許すかぎり人々と戯れて
楽しく会話をしているのであった。

マリーチィーさんは
「うん、そうだよ!
この大陸には何十万と
人間がいるんだよ!
ココはホンの一部だから‥」

マリーチィーさんが言う・
「この先をまっすぐ行こう!さぁ!また乗り物で・」

裕美子は淋しげに
「うん、わかったよ。」
と返事をするのでした。


その時に、1人の幼い女の子が裕美子の手を
ぎゅーっと握りしめて呟いた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん
もう‥いっちやうの‥」

裕美子は言うのでした
「ゴメンね!いつかきっと‥また来るね!」と・・・

淋しげに謝りながら
なだめたのでした。

サーシェさんが裕美子
の手をひいて

「さぁ‥行きましょう!」

ふたたび・動きだして進んでゆくのであった。

マリーチィーさんは
「あの、山脈の横の方を
越えて行きましょう!
そこを越えたら、もう‥
そこに見えてきますよ!」

サーシェさんが続けて
「この大陸最大の都市ですよ!」

ほのかに雪積もる山々を
望む斜面をゆったりと過ぎて

谷深い地、段差のきつい
斜面をうねるように抜けてゆくのであった。

途中には山々をうねって
流れる清流の川や湖が

場所により飛行艇に
乗って見ている裕美子
の目に映るのでした。


群れて飛ぶ鳥たちが
まるで何処かの目的地を
目指すかのように

つぶてとなって飛んでゆく‥

裕美子はそれを見て

「鳥さんたちも、懸命に
生きてて、たくましいね。
ホントにココは自然に溢れているんだね!」

と呟くのであった。





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あきゅろす。
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