The.Last.Days
島の伝説
裕美子は思いだしていました。
裕美子の育った島の夢まぼろしの遠い昔のものがたりでした。
父が裕美子に語ります。
約百年前、時は安政年間?ぐらいのある夏の日のことだったとさ。
太陽は真上に燦々と輝きてもう未の上刻ごろ(現在の午後1時ごろ)にでもなるのでしょうか?
一隻のカツオ漁船が大漁の旗を潮風になびかせて櫓(ろ)をこぐ声も勇ましく一路、島の港へ帰港の途についてました。
疲れきった目をボンヤリと海面に向けていた漁夫の若い1人が鳥山を見つけたのです。
鳥山は…その集まる海面の下に魚の群れがいるという現象なのですよ。
それと鳥山の下に波間にプカプカと漂う黒く大きな木箱のようなものを見つけたのであった。
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