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The.Last.Days
幾星霜にて

海面に浮かんでいる飛行艇
水平線にゆっくり…沈む
真っ赤な夕陽を…

裕美子は、ただ
漠然(ばくぜん)と眺める

「キレイだなぁ〜♪」
つぶやきます。

「今も昔も沈む夕日は
変わらないのですね!」


マリーチィーさんや
サーシェさんと共に一緒
に眺めている夕日は‥


なんとなく淋しい気持ちが込み上げてきたのでした。

マリーチィーさんは言います。

「ココは時が密閉された
時空間だけど‥ココから
先の運命は変わらない。」

「だけど‥運命は一つの
分岐点に何本もの…道が
あるのよですよ!」

「そのどれかを選ぶかに
よって・・運命を変える
ことができるのです。」


「ただ運命が決定されて
これ以上は…どうにも
できないというのは滅多
にないから!」

「一生懸命に生きるというのは大切なんですよ!」


サーシェさんが言います

「人の命って儚いもので
簡単に散っていくわ!」

「あなたの生まれた時代
に戻ったら‥どうか‥
あなたの今日≠ニいう
日を精一杯生きて下さいね!」

マリーチィーさんは

「裕美子とは幾星霜
の時を越えて来た出逢い
だから‥頑張ってほしい!」
と語りかけたのでした。


誰しもが迎える命の終わりであるが‥

その順序は決まっていない
生きるというのは自分と
向き合うことでもあるかもしれない。

と裕美子は思った。


飛行艇から眺めている

風景は、風もなく澄み切った夜空に輝く月が時の経過を忘れさせるのであった。




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あきゅろす。
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